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アファメーションは洗脳手法だから効果がある。しかしやらない方がいい

自己啓発のセミナーや書籍で紹介されているアファメーションという手法について考察している記事です。

わたし自身も15年くらい前に、自己啓発とコーチングの大家から直接アファメーションを学んで実践してきました。ワークショップなどでたくさんの人にも伝えてきましたが、様々な視点から考察すると注意しなければ危険なところがあるのです。

KEI

わたしは安易にやらない方がいいと思います。

アファメーションは自己啓発の代表的手法

アファメーションは自己啓発の様々なプログラムに取り入れられている手法で、書籍などでもその方法が詳しく述べられているものがあります。

例えば「思考は現実化する(ナポレオン・ヒル著)」によると、第2章の「願望実現のための6カ条」の中で、紙に書いた宣言を1日2回大きな声で読みましょうということが紹介されています。

願望実現のための6カ条

  1. あなたが実現したいと思う願望を「はっきり」させること。単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は、まったく無意味なことである。
  2. 実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を差し出すのかを決めること。この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない。
  3. あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること。願望実現のための詳細な計画を立てること。
  4. そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。
  5. 実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと。
  6. 紙に書いたこの宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。

(思考は現実化する ナポレオン・ヒル著 田中孝顕訳 きこ書房より)

わたしが過去に学んでいた、アメリカの自己啓発とコーチングの大家だったルー・タイスのプログラムでも、アファメーションの手法を取り入れていて、日本語では「肯定的な自己宣言」と説明していました。

この手法のポイントを簡単に説明すると、ようは脳をダマすことです。自己宣言の言葉を使い現実にはまだ起きていないことを既に起きているかのように思わせて、自分が望むものを手に入れるために脳を変化させていきます。それによって、実際の行動や結果にも影響を与えていくことを目的としています。

 

言葉を変えることで自分を変えられる

自己啓発やコーチングの理論でよく使われる「セルフ・トーク」という言葉もあります。

これは人間が心の中で思い浮かべている「自己対話」のことです。わたしが聞いた説明によると、人は一日の中で5万回以上のセルフ・トークをしているという説があるそうです。このセルフ・トークを変えることで、セルフ・イメージ(自己イメージ)を変えることもできると言われています。

例えば、何かミスや失敗した時に「やっぱりダメだった。自分は何をやってもダメなやつだ…」などと心の中で考えていた言葉を、「今回はダメだったけど、次回は上手くできるように頑張ろう。」という、ポジティブな言葉に変換していきます。そうすることで、ダメな自分というセルフイメージを変えていくこともできるという考えです。

わたしもこの方法を実践したり、ワークショップで人に教えたりしてきましたが、実際に効果があると感じています。良いことや悪いことがあったり、誰か人と会って話したり、外部からの刺激に反応して感情や言葉が湧いて来るときに、その内面を観察して、考え方や言葉の習慣を変えることで自分を変えることができます。

あまりにも深い自己否定的な考えなどには効果はあまり期待できませんが、表面的な考え方やセルフイメージであれば効果があると感じます。

このセルフ・トークとアファメーションという手法から、自己啓発において人の考え方を変えるためには「言葉が重要」であるということがわかります。

 

カルト宗教で行われている洗脳

オウム真理教では、LSDの幻覚作用や覚醒剤の薬理作用、電気ショックを悪用して記憶消去、睡眠の禁止や低栄養や監禁などを利用しながら、教義を刷り込んでいく洗脳をしていました。(https://ja.wikipedia.org/wiki/オウム真理教の修行 より要約)

つまり、教団にとって都合のいい「言葉」を脳に刷り込むことで、都合のいい人間に作り変えていくということを実際に行っていたということです。通常の意識状態であれば、誰もが拒否するような反社会的な考え方を刷り込むために、様々な薬物や身体的・精神的な苦痛によって、意識を弱らせていくところがポイントなのでしょう。

自己啓発においても、睡眠前と起床時にアファメーションを読むことを推奨されているのですが、これも変性意識状態を活用するためだと説明されていました。いずれも、言葉とそれを脳に受け入れさせる意識状態が重要であることが分かります。

そして、実際にテロ活動やリンチなど、教団にとって都合のいい行動をさせることが出来てしまっている結果から見ても、効果のある手法であると考えられます。

 

自由意志すらも洗脳の支配下にある

カルト宗教の洗脳と自己啓発のアファメーションで大きく違うところは、前者は他人を作り変えてコントロールすることが目的で、後者は自分が望む自分になることが目的であるところです。

しかし、なりたい自分や達成したい目標を自由に考えられるとは言っても、その自由意志すらも洗脳の影響下にある可能性もあります。例えば、日本の場合ですと下記の3S政策という洗脳政策が有名です。

3S政策

3S政策はGHQによって日本人に対して行われた有名な洗脳政策です

screen(スクリーン=映像鑑賞)、sport(スポーツ=プロスポーツ観戦)、sex(セックス=性欲)を用いて、大衆を堕落させることを目的とした愚民化政策です。昭和の時代には、プロ野球やプロレスが盛り上がり、退廃的な音楽や文学が流行し、テレビやラジオの普及とともに、一般大衆の多くが3S的なものに魅了されていきました。現代で言うと、YouTubeなどの動画やスマホを見続けてしまう中毒のような人たちを量産するための洗脳だと考えられます。

これらの影響を受けた脳で、自分のなりたい姿を描いても、それは本当に自分が望んでいる姿なのでしょうか?

仮に、プロ野球選手になりたいという夢を持ったとしても、それは本当に価値ある目標なのでしょうか。3S政策によって本当は価値のないものが価値があるように洗脳されているだけなのかもしれません。また、性欲などの欲望が刺激されて、たくさんの異性にモテてハーレムを成し遂げたいなどと愚かなことを願っても、それは愚民化政策が成功している証拠になってしまうでしょう。

他にも、反日教育が激しい隣国で育った人が、本人の自由意志で「日本人の絶滅」を願ったとしても、それは国による洗脳によってそう思わされているにすぎないことは明白です。普通の人間が悪意ある洗脳を受けずにそのまま育って、日本人の全滅を願うなんてありえないことだからです。

同じように、カルト信者が教祖の言葉を信じてしまい、国家転覆や邪魔者の暗殺などの目標達成を心から願ったとしても洗脳されているに過ぎないことは誰でもわかります。

これらは極端な例ですが、自己啓発で自分が望む姿や目標を設定して、アファメーションを作成する際にも、自分が洗脳されているのではないかということを考えなければなりません。そうでなければ、既に受けている洗脳を強化してしまう恐れが強いのです。

 

ことばは神であった「ヨハネの福音書より」

新約聖書のヨハネの福音書のはじめには次のように書かれています。

初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。

これは、わたしたち人間が神の言葉によってつくられているということも意味していると考えられます。もし、そうであるならば言葉で作られているものだからこそ、言葉によって作り変えることができるのでしょう。

現代のパソコンやAIもプログラム言語に基づいて動いているので「ことば」によってつくられたものだと言えます。そして、新しいプログラム言語をインストールすることで、新しいプログラムにバージョンアップされていきます。人間の脳もAIと同じで、アファメーションや洗脳などによって、新しい言葉がインストールされることで変わっていきます。

以上のことからも、人間にとって言葉がいかに重要であるかがわかります。シンプルに考えると、良い言葉をたくさん脳にインストールすると良い人間になるし、悪い言葉をたくさんインストールすると悪い人間になると言えるかもしれません。

3S政策では人間の意識や霊性を堕落させるような言葉を、映画・ドラマ・音楽・文学・マンガなどに作品に潜ませて、テレビやラジオ、現代であればスマホやインターネットを通じて、人々の脳にインストールしていくということが行われています。カルト宗教やCIAのMKウルトラ作戦などでは、薬物や暴力などを用いて意識のブロックを壊してから直接的に行うので、短時間で強い洗脳プログラムを強制的にインストールすることができるのでしょう。

 

まとめ:まずは洗脳を解かなければアファメーションは危険

この記事の結論としてお伝えしたいことは、自分も何らかの洗脳をされているかもしれないと一度疑ってみることが重要だということです。

例えば、幼少期から反日教育を受けた人は、その洗脳から脱することが難しいことが隣国で起きた事件のニュースなどを見ていてもわかります。コロナパンデミックでワクチン接種を受け入れた人たちを観察していても、民衆がいかに強くメディアに洗脳されていたのかということがよくわかりました。太平洋戦争時の天皇万歳で死んでいった日本人たちも、現代のわたしたちから見ると国家による洗脳の事例と言えます。

そのような状態で、夢や目標やなりたい姿を描いたところで、本人の人生にとっても周りにとっても無意味どころか有害にすらなりかねないのです。だからこそ、むやみに自分の願望を達成しようとしたり、アファメーションをつくってとなえるよりも、まずは脳内から有害なウイルスのような悪意あるプログラム言語を削除したり、バグを修正していかなければなりません。

そしてそうなった時に、どれが残すべき言葉でどれが削除すべき言葉なのかが判断できないという次の問題が出てきます。それについては、解決方法を別の記事で紹介していきたいと思います。

KEI

最後までお読みいただき有難うございます。

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