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概念図の書き方5つのコツ|デザイン例や活用シーンを紹介

わかりやすい概念図を作成できると、仕事の説明やプレゼンテーションがさらに伝わりやすくなります。

この記事では、パワーポイントで制作したビジネスでよくある概念図のサンプルや、作成のための具体的なコツを詳しく紹介しています。これらの情報を参考にして、概念図の作成にチャレンジしてみてください。

概要図のデザイン例(サンプル)

パワーポイントで作成した概念図の例を3つ紹介します。

1. ビジネスモデル 概念図

例として、ビジネス本の著者を目指している人に、出版のビジネスモデルを説明するための概念図です。

2. マーケティング戦略

マーケティングを学びたい起業家に、マーケティングの流れや手法を詳しく説明するための概念図です。

3. 会社のビジョン

企業が会社説明や採用活動で、コンセプトを説明するための概念図です。

KEI

ビジネス用なので、シンプルなデザインにしてみました。

 

わかりやすい概念図をつくるコツ

まずは情報を分けて分類

概念図をつくるにあたってまず初めにすることは、情報を分けることです。

「1. ビジネスモデル 概念図」では、著者・出版社・取次・書店というように、登場人物(組織)を明確にしています。「2. マーケティング戦略」では、認知・興味・検討・購入・継続というように5つのステップに分けています。「3. 会社のビジョン」では、自社の発展と地域の発展のための取り組みを4つの要素に分けています。

これらのように、情報をまとめて分類することでわかりやすく整理されます。

線と矢印で情報の関連性を示す

文字と文字を線でつなぐだけで、その二つの情報に関連性があることが伝わります。

さらに、その線を矢印にすると情報の流れや順番があることがわかり、組織図のようにツリー図にすると上下関係や階層構造があることがわかります。

情報と情報のつながりを文章だけで説明すると長くなってしまいますが、線でつないで図解で表現するとシンプルにわかりやすく伝えることができます。また、複数の情報を枠線で囲むことで、同じグループであることもわかりやすく伝えられます。

文字を線でつなぐことが図解の基本中の基本ですので、これを考えるだけでも図解力が鍛えられていきます。

大きさ(サイズ)で重要度を示す

重要な情報は大きく、その他は小さくすることで、重要度の違いが視覚的に伝わります。また、メリハリがあることで重要な情報に目が行きやすくなります。

デザインの業界では、大きい文字と小さい文字とのサイズの差を「ジャンプ率」といいます。基本的に、大と小の文字のサイズ差をなるべく大きくした方が、パッと見で重要度がわかりやすくなります。パッと見でどちらが大きいのかがわかりづらいと、重要度もわかりづらくなってしまいます。

色は少なく、意味を明確にする

多すぎる色使いは読み手の混乱を招いてしまう恐れがあるので、基本的に2~3色に抑えてください。

最重要な情報、重要な情報、その他というように色を使う意味を明確にして、統一感も意識して使うと、色によって視覚的に情報が整理されて、直観的に理解しやすくなります。

他にも色の意味を明確にする例として、エコや環境に関する情報にはグリーン、男性は青・女性は赤というような色分け、自社に関する情報はコーポレートカラーを使う。などのようにすると、概念図に書かれてある情報がさらにわかりやすくなります。

アイコンを活用する

上記の「概念図のデザイン例」で示しているように、アイコンを使用するとわかりやすくなります。

人に関する情報は人のアイコンにするだけでも、直観的に情報を整理しやすくなります。アイコンは情報の理解を助けるだけでなく、視線を誘導して情報を強調することができたり、デザイン的な魅力を高めることにも効果的です。

このデザイン例で使っているアイコンは「フォントオーサム」というサービスのものです。たくさんの人が普段から使っているパソコンやスマホ、デジタル家電などでよく使われているので、見たことがあるアイコンもあるかもしれません。なるべく読み手が親しみのあるアイコン、既に知っているアイコンを使った方が、理解しやすくなるのでフォントオーサムが最もおススメです。

 

概要図の目的・活用シーン

概念図は大量で複雑な情報をわかりやすく伝える図解です。

文章で表現すると長文で難解になってしまうような、読み手に理解させることが難しい情報を、視覚的に理解しやすいようにできる効果があります。主に以下のようなシーンで活用されています。

ビジネス・プレゼンテーション

会社説明、商品やサービスの提案、営業資料、社員研修などで、事業の全体像、システム設計、マーケティング戦略、ビジョンの共有、組織の構造や役割を説明する目的で概念図は作成されています。

わかりやすい概念図をつくることで、情報伝達や理解がスムーズにおこなわれて、情報の行き違いやコミュニケーションエラーを防ぎ、意思決定のスピードと質を高めることに貢献します。

教育・研究

歴史や科学などの授業で、物事の関連性を示したり複雑な概念を説明するために概念図が作成されています。また、論文や研究の構造を示したり複雑な理論を整理して伝える目的などに使われています。

 

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