霊峰白山・白山比咩神社(本宮・奥宮)へ行ってきました。

白山比咩神社(奥宮)に登った

OFFICE YourDesignの正木です。

日本全国の一ノ宮を巡る活動をしていまして、前から気になっていた白山比咩神社に行ってきました。一ノ宮(いちのみや)とは簡単に説明すると、社格の高い神社で祭神には国津神(くにつかみ)系統の神様が多く、古代からその土地で親しまれてきた神社が多いと言われています。

なぜそんな神社巡りをしているのかというと、あまり公には書けない色々と深いわけがあるのですが、自分の理解を超えた不思議な体験ができるのが一番の理由かもしれません。

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今回も、白山比咩神社の奥宮でお祈りをしていると面白いものが見れましたので、記事の中で紹介していきます。

白山比咩神社(本宮)はこんな所

白山比咩神社の境内

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)
所在地: 〒920-2114 石川県白山市三宮町ニ105−1
ご祭神:白山比咩大神、伊邪那岐尊、伊弉冉尊

白山比咩神社(本宮)は、金沢駅から車で1時間くらいで来れました。加賀国一ノ宮でもあるこの神社は、縁結びや夫婦円満のご利益などを求める方や、観光で来られる方などでにぎわっています。

白山比咩神社の鳥居
神社にいたカエル

 

白山比咩神社(奥宮)はこんな所

白山頂上からの景色

白山比咩神社(奥宮)は、標高2,702 mの白山頂上付近にあります。個人的な感想ですが、神聖で厳かな雰囲気に包まれたとても気持ちのよい所です。古来日本の三名山として知られる有名な山ですので、本格的な登山者たちがたくさんいました。

白山比咩神社(奥宮)の社
白山頂上からの景色
霊峰白山登拝道
白山登山中の風景

 

こちらはFacebookでシェアした頂上のパノラマ写真です。

神様からのメッセージの送り方(例)

虹の輪

神社巡りをしている一番の理由は、不思議な体験だと書きましたが、それは『神様からのメッセージ』です。しかし、神様に関することは、人に話して証明することはできません、信じられる人だけ受けとって頂ければ嬉しいです。

写真ではなかなか伝わらないのがもどかしいのですが、白山頂上の白山比咩神社の奥宮に到着し、自分の直感と周りの状況を観察していると、ちょうど人ひとりがくぐれそうで、茅の輪(夏越祓の時、神社の参道に設ける輪)くらいの大きさの虹の輪があらわれました。

神様からのメッセージの送り方で代表的なものは、風や雨などの自然現象や、植物や虫や動物を介したものです。例えば神域に入った時や、祈りをささげた時に、風が吹いて「サァーーーーーっ」と葉擦れの音がしたり、虫や動物が出迎えてくれることがあります。これは神様からの「よく来たね〜」とか「よしよし」とかのメッセージだったりします。

今回は『虹の輪』があらわれました、おそらくはここに来ることになったお役目は果たせたと思います。ちなみに、先日行ったサハリンの樺太神社跡(旧樺太国一ノ宮)でも、同じようなことがおこりました。

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『虹の輪』は非常にめずらしい自然現象らしく、実物はもっともっと綺麗で神々しかった〜。

 

白山比咩神社の神様 菊理媛神(ククリヒメ)とは?

白山比咩神社の由緒

白山比咩神社のご祭神 菊理媛神(ククリヒメ)は、国産みの神 イザナギとイザナミの仲を取りもった神様として、一般的に縁結びや和合の神様と言われていますが、謎の多い神様でもあります。

日本神話においては、『古事記』や『日本書紀』本文には登場せず、『日本書紀』の一書(第十)に一度だけ出てくるのみである。

【原文】

及其与妹相闘於泉平坂也、伊奘諾尊曰、始為族悲、及思哀者、是吾之怯矣。

時泉守道者白云、有言矣。曰、吾与汝已生国矣。奈何更求生乎。吾則当留此国、不可共去。

是時、菊理媛神亦有白事。伊奘諾尊聞而善之。乃散去矣。

【解釈文】

その妻(=伊弉冉尊)と泉平坂(よもつひらさか)で相争うとき、伊奘諾尊が言われるのに、「私が始め悲しみ慕ったのは、私が弱かったからだ」と。

このとき泉守道者(よもつちもりびと)が申し上げていうのに、「伊弉冉尊からのお言葉があります。『私はあなたと、すでに国を生みました。なぜにこの上、生むことを求めるのでしょうか。私はこの国に留まりますので、ご一緒には還れません』とおっしゃっております」と。

このとき菊理媛神が、申し上げられることがあった。伊奘諾尊はこれをお聞きになり、ほめられた。そして、その場を去られた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/菊理媛神 より引用

菊理媛神(ククリヒメ)が申し上げられた言葉によって、イザナギとイザナミは争いをやめていますが、いったいそれはどんな言葉だったのでしょうか・・・。ご興味がある方は、下記のリンク先も面白いかもしれません。

参考 菊理媛神(ククリヒメ神)について伊勢白ペディア~伊勢白山道事典

 

白山比咩神社(本宮・奥宮)の行き方

白山の案内板

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今回わたしは、大阪から1泊2日で本宮と奥宮へ行ってみました。参考までにその行程を書いておきます。

1日目
大阪から特急サンダーバードで金沢駅へ(約3時間)
金沢駅から車(レンタカー)で白山比咩神社 本宮へ(約1時間)
金沢市内に宿泊

2日目
金沢市内から車で別当出合登山口へ(約2時間)
別当出合登山口から山頂の奥宮へ(4〜5時間)

更に細かくすると
別当出合登山口から甚之助避難小屋まで約2時間
甚之助避難小屋から室堂ビジターセンターまで約1時間
室堂ビジターセンターから頂上まで約1時間でした。

実際に登ってから気づいたのですが、日程や時間に余裕がある場合は、室堂ビジターセンターで宿泊されると、体力的にも余裕を持って登山ができると思います。1日で登って降りて、更に車を運転して金沢駅まで戻り、電車で大阪へ帰るのはなかなかしんどかったです。

参考 こちらから予約できます白山室堂ビジターセンター

 

神社に参る時に気をつけて欲しいこと

白山比咩神社の奥宮遥拝所

白山比咩神社に限らず、神社にお参りする時に気をつけて頂きたいことは、『ご利益目的では行かない』ということです。神様に対して何かをねだるのではなく、感謝の気持ちを捧げてください。わたしたち人間が産まれて、生きていること自体が奇跡の連続であり、神様の働きによるものだとすると、ご利益をねだることはあさましいことかもしれません。

伊勢白山道さんの著書『伊勢白山道 問答集』で紹介されていた言霊ですが、「生かして頂いて ありがとう御座位ます」という言葉は、生かされていることへの感謝を捧げられる素晴らしい言葉だと思います。もし仮に自分が神様だったとして、自分を訪ねてくる皆が、何かをねだってくるより、感謝の気持ちを伝えにきてくれたら、どんなに嬉しいでしょうか。

とにかく何かもらえるものをねだりまくる、欲しい欲しい病の人たちと、縁を深めたいとは誰も思わないでしょう・・・。

 

最後に、陰陽和合の時代に為すべきこと

白山の登山風景

陰陽とは、光と闇・太陽と月・男と女のように2つに分かれた対極の存在です。この2つの存在は、神話の時代からイザナギとイザナミ・天津神と国津神・天武と天智・南朝と北朝・源氏と平氏など、近代でも資本主義と社会主義・アメリカとソ連・韓国と北朝鮮など、形が変わっても常に争い続けています。

それがこれまでの人間の歴史ですが、これからも争いごとばかりを続けていけば、未来はどうなってしまうでしょうか?

戦争による憎しみや苦しみの連鎖、環境破壊による砂漠化や温暖化や海洋汚染や土壌汚染、10万年以上かかる放射性廃棄物などは、孫の世代でも払いきれないほどのツケを次世代に負わせています。争いをやめて自分の利益や正義を主張し合うのではなくて、『和をもって尊しと為す』ような価値観で、陰陽が和合していくことが、世界に求められていると思います。

そしてわたしたちの心の中にも、陰陽の存在である天使と悪魔が共存しています。一人ひとりがこの一番身近な陰陽を和合していくことで、心の平和、周りの人(コミュニティ)との平和、世界の平和にまで広がっていきます。菊理媛神(ククリヒメ)の陰陽をくくる働きは、まさに今地球にとって必要なものではないでしょうか。

神様の見えない働きに感謝の気持ちを置いていくために、全国の一ノ宮を中心に神社巡りをしています。今回は加賀国一ノ宮の白山比咩神社でしたが、次はどこに行くことになるか楽しみです。

それでは、また☆