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書評・要約|「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本

ささいなことが気になって疲れてしまう人「繊細さん(HSP)」がテーマのベストセラー「気がつきすぎて疲れるが驚くほどなくなる 繊細さんの本」を要約して紹介いたします。

この記事は、HSPや心に悩みを抱えている人が最適な本を探しやすいように、著者の伝えたいこと、苦しくなる原因、ラクになる方法の項目に分けて構成しています。

要約:著者(武田友紀さん)の伝えたいメッセージ

この本を通じて著者が読者に伝えたいメッセージを要約すると「繊細さんが、我慢をやめて自分のままで生きていくことで、元気になって欲しい」です。

繊細さんの特徴は、この本では以下のように説明されています。

HSPに関する他の本では「敏感すぎる人」という言葉が使われていることも多いですが、著者は「繊細さを克服すべき課題ではなく、いいものとしてとらえる」ことの重要性を語っていて、親しみを込めて「繊細さん」という呼び方をされています。

武田友紀さんの経歴

大手メーカー勤務
大学卒業後、大手メーカーで技術者として研究開発に従事
 
入社6年目
あまりの忙しさに、糸が切れたように会社に行けなくなる
同僚や上司に申し訳なくて、泣きながら自分を責め、1ヵ月ほどで復帰するつもりだったが・・・
2年間の休職期間
会社のロゴを目にしただけで、涙があふれて会社に行けない日々
ひとりの時間を過ごすうちに、自分の静かで繊細な面に気が付く。エレイン・アーロン博士の「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ。」という本からHSPという気質を知る。
復職・会社を辞める
実験室でデータをまとめていたとき不思議な感覚にとらわれる
仕事で繊細さが全開になった最初の経験をする。その後、会社を辞めて自分の得意なことを活かせる仕事を模索して相談業を始める。
カウンセラーとして独立
公認心理士であり、HSP専門のカウンセラーとして独立
独学でのスタートだったが、相談者からも次々に喜びの声が届き、全国から相談者が訪れる人気カウンセラーとして活躍。

著書は『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)や『「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社)など

 

本の目次構成

はじめに

第1章:繊細さんがラクになれる基本
・こんなあなたは「繊細さん」
・「人といると疲れる」のはなぜ?
・私って、細かすぎるの?
・他人の機嫌に左右されてしまう
・繊細さんは自分のままで元気に生きていける
繊細さんストーリー1:自分を変えるのではなく、自分に合うことを探す生き方へ

第2章:毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
・「刺激」から自分を守る工夫
・五感別!刺激の予防方法
・五感別!回復を早めるケア方法
・「休みたい」と思ったら休んでも大丈夫?
繊細さんストーリー2:自分に合う環境で力を発揮する

第3章:人間関係をラクにする技術
・繊細さんにとって「最大の罠」とは?
・自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになる
・「配慮が足りない人」に振り回されない方法
・「キライ」は大切なセンサー。人を嫌えるようになろう
・相手の気持ちはどこまでわかる?
・相手と境界線を引いて自分のペースを守る
・人に頼れるようになる練習
・「相手を助けているのに報われない」と思ったら
・心の深さには個人差がある
・「繊細さん仲間」を見つける方法
・「繊細さん×非・繊細さん」パートナーシップのコツ
・「繊細さん×繊細さん」パートナーシップのコツ
・自分の居場所は自分の中に作る
繊細さんストーリー3:自分の感覚を肯定し、共感できる人とつながる

第4章:肩の力を抜いてのびのび働く技術
・繊細さんが仕事で消耗するのは体よりも「頭」
・マルチタスクを乗り切るシンプル習慣
・「繊細さんは仕事が遅い」は本当?
・最大の悩みー「いつも私だけ忙しい」から脱出するには?
・「気づかないあの人」の真似をしてみよう
・「いいと思えること」を仕事にする
・不機嫌な人への対処法―他人の感情は放っておく
・「がんばっても自信を持てない」ときのチェックポイント
・「幸せに活躍できる仕事(適職)」の選び方
・全力で逃げるべきときがある
繊細さんストーリー4:まわりに相談することで、働きやすい環境を作る

第5章:繊細さんが自分を活かす技術
・私が自分の「繊細さ」と仲良くなるまで
・繊細さんに共通する「5つの力」
・自分の本音を大切にすると、どんどん元気になる
・自分の本音を知る3つの方法
・毎日の小さな「こうしたい」から、叶えていく
繊細さんストーリー5:本音をつかんで元気を取り戻す

おわりに

 

要約:繊細さん(HSP)が苦しくなる原因

本書では、繊細さんが仕事や生活の中で苦しくなってしまう原因が、相談事例や著者の体験などとともに数多く紹介されています。その中からいくつか抜粋して紹介いたします。

不機嫌な人の影響を受けてしまう

イライラしている上司に気をつかったり、話しかけるタイミングに注意したり、刺激しないように音をたてないようにする。

繊細さんは相手の感情に気づきやすいので、気したくなくても気になり、緊張して消耗してしまう。

刺激に対して敏感

人の感情や小さな音、わずかな光まで、様々な情報を感じとることができるので、その分だけ疲れやすい。また、自分の体の状態もよく察知するため、疲れにも気づきやすい。

体よりも頭が疲れている

いつも考えごとで頭がいっぱいで、休みの日も仕事のことを考えてしまう。職場で常に気を張っていて疲れ切ってしまう。など、考え疲れや緊張疲れで神経が休まらず疲れがとれにくい。

人を嫌うことを封じている

「みんなと仲良くするのがいいことだ」という世間の声をそのまま受け取っていて、自分に不利益をもたらす相手や、相性の良くない相手と距離がとることができない。耐えきれなくなるほど我慢を重ねてしまう。

 

要約:繊細さん(HSP)がラクになる方法

本書で紹介されている方法の中から、3つを簡単にご紹介いたします。

五感別!刺激の予防方法

さまざまな刺激から受けるダメージとストレスを減らすコツは、自分の感覚を鈍らせたり心を閉ざすのではなく刺激を物理的に防ぐこと。

視覚:

聴覚:

触覚:

嗅覚:

味覚:

相手から影響を受けない対策

人といると影響を受けて疲れてしまう繊細さんが、情報や感情を受けとりすぎないために、相手と境界線を引く方法。

テレビ番組を見ている時に、他のことを考えたり話を聞いていなかったりするように、ある程度スルーしやすくなります。透明な壁は、分厚いアクリル板のようなものを心の中でイメージして、相手からのエネルギーを防ぎます。

自分の本音を大切にする

「お散歩したい」「ゆっくり眠りたい」といったプライベートな望みや、「あの人、苦手だな」「今日は残業せずに帰りたいな」といった職場での望みなど

自分の本音を大切にして、プライベートや職場での望みを一つひとつ叶えようと行動すると、自分の軸が太くなっていく。そうすると、相手の感情や意見に左右されにくくなり、人の中でもラクに過ごせるようになる。

自分のもつ繊細な感性をコンパスに、自分を雑に扱う人と距離をとり、自分に合わない職場を選ばないようになるので、嫌なものや不快なものが減っていく。

 

書評:(まとめ)

「気がつきすぎて疲れるが驚くほどなくなる 繊細さんの本」の内容を要約して紹介してきました。

この要約記事では触れられていませんが、他にも

繊細さん(HSP)にとって役立つ情報が数多く紹介されています。

この本をきっかけにHSPという言葉を知ったという方も多い超ベストセラーで、内容も非常にわかりやすく繊細な表現で書かれています。ご自身がHSPな方はもちろん、家族や部下などにHSPかも?という人がいる方も、理解を深めてより良い環境や関係を作るためにおすすめの本です。

筆者はHSPではありませんが自己肯定感は低かったので、HSPと自己肯定感低い人の微妙な違いや、重なっている所なども理解できて良かったです。

良かったらAmazonや書店でさらに詳しく確認してみてくださいね。

KEI

最後までお読みいただき有難うございます