サイトアイコン OFFICE YourDesign

【図解】3分でわかる創世記の前編:天地創造からノアの箱舟を解説

旧約聖書創世記のイメージ

旧約聖書の「創世記」について、短時間で要点を理解できるように【図解・要約】しました。前編と後編の二つの記事に分かれていて、両方お読みいただくと創世記全体の流れがわかります。

悩むひと

聖書の創世記ってざっくりどんな内容?

KEI

細かいところは割愛して、大まかな流れを説明します。

旧約聖書 創世記の大まかな流れ

天地創造:神様による天地創造が描かれています。光、大空、海と地、植物、太陽と月、動物、人を6日間で創造し、7日目に休まれました。

神は仰せられた。「さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。」(創世記1章より)

アダムとエバ編:創世記2章から3章にかけて、エデンの園でのアダムとエバの物語が語られています。彼らはサタンに騙されて神様の命令を破り、エデンの園を追放されます。

ノアの箱舟編:創世記6章から9章にかけて、地上に暴虐が満ちて悪に傾いた人間を見て、神様が裁きの大洪水を起こしますが、正しき人ノアは箱舟をつくることを命じられて救われます。

アブラハム編:創世記12章から25章にかけて、アブラハムの信仰と約束の地への旅が描かれています。彼はイスラエル民族(ユダヤ人)の始祖とされています。

ヤコブ(イスラエル)編:創世記25章から36章にかけて、アブラハムの孫であるヤコブ(後にイスラエルと名付けられる)とその家族の物語が展開されます。

ヨセフ編:創世記37章から50章にかけて、ヨセフの壮大な物語が描かれています。彼は兄弟たちから奴隷として売られたエジプトで高い地位に上り詰め、兄弟たちと再会します。

 

アダムとエバが楽園を追放される物語

神様は、東の方にエデンの園を設けて人を置き、いのちの木・善悪の知識の木・食べるのに良い全ての木を生えさせました。

そして、アダムに「善悪の知識の木から食べてはならない。」と命じます。また「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。」と言われ、男から女を作りました。

しかし、サタンが女(エバ)を騙して、善悪の知識の木の実を食べさせ、エバがアダムにもその実を食べさせてしまいます。

それによって、ふたりは神様を避けるようになり、神様は「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、大地はあなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食をえることになる。」と言われ、ふたりをエデンの園から追放します。

アダムとエバは、カイン・アベル・セツという子を授かります。

カインとアベルは神様にささげ物を持っていくが、神様は彼らのおこないや心を見て、アベルのささげ物には目を留められるが、カインとそのささげ物には目を留められなかった。そのことから、カインは弟のアベルを殺害してしまい、神様はカインをその大地から追い出して、さすらい人とされました。

KEI

その後に生まれたセツの子孫からノアが生まれます。

 

ノアの箱舟と洪水による裁きの物語

神様は、地上に人の悪が増大しているのを見て、人を造ったことを悔んで心を痛められ「わたしが創造した人を地の表から消し去ろう。」と言われました。

しかし、ノアは正しい人で神様の心にかなった人だったことから、箱舟をつくって家族や様々な動物たちと入ることを命じて、大洪水による地上への裁きから生き延びるようにされました。そして、ノアの箱舟にいたものたちだけが生き残り、その他の地の上に生きるもの全てが消し去られました。

神様は、ノアとその息子たちを祝福して「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」と言われました。

そして、地上のすべての肉なるものとの間に「すべての肉なるものが、再び、大洪水の大水によって断ち切られることはない。大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない。」と契約を与えられ、その契約のしるしとして雲の中に虹を立てられました。

大洪水の後、ノアの息子である、セム・ハム・ヤフェテに子が生まれて、もろもろの国民(くにたみ)が地上に分かれ出ていった。

ノアの息子のセムの子孫からアブラハムが生まれます。

その頃、全地は一つの共通のことばでしたが、神様は、シンアル(シュメール)の地に「天に届くバベルの塔」を建てようとする人間たちを見て、ことばを混乱させて通じなくさせ、彼らを地の全面に散らすことで塔や町を建てるのをやめさせた。

KEI

ハムの孫にニムロドという人物がいて、バベルの塔の建設を指示した王がニムロドだとする説があるそうです。(旧約聖書にはそのような記述はありません)

 

旧約聖書 創世記前半での神様から人への導き

神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。神は彼らを祝福された・・・(創世記1章より)

創世記第1章では、神様は人を創造して祝福されていますが、6章では、地上に暴虐が満ち人の悪が増大して心が悪に傾いているのを見て、人を造ったことを後悔されています。そして、実際にノアの家族たち以外は大洪水で滅ぼされました。

また、命令に背いて善悪の知識の木の実を食べたアダムとエバは、エデンの園から追放され、弟アベルを殺したカインはその地から追い出されてさすらい人にされています。

神様は、自らがつくった人に祝福を与え、アダムをエデンの園に住まわせたり、ノアに箱舟を造らせるなどの救いの働きをする一方、命令に反したり罪や悪をおこなう人に対しては、追放や洪水という厳しい裁きをくだされたり、ことばを混乱させてバベルの塔を建てることを阻止したりされています。

このようなことから、人に対して、悪やおごり高ぶった生き方ではなく善なる生き方を求めていることがわかります。

KEI

以上が「創世記前編(1章~11章)」の解説になります。

参考文献

この記事の内容は「旧約聖書 新改訳 2017 電子書籍版」から要約しています。Kindle Unlimitedに登録されている方なら無料でレンタルできるので、もし興味がありましたらチャレンジしてみてください。

旧約聖書 新改訳 2017
created by Rinker