自己啓発やスピリチュアル関連の書籍や動画などでよく語られている「潜在意識の書き換え」について具体的な方法と、注意点などを詳しく紹介します。
わたしは過去に、自己啓発とコーチングの世界的な指導者から、潜在意識書き換えの方法を直接教わっていましたが、その後様々なことを学び経験して、現在では全く行わなくなりました。この記事ではその理由も少し紹介していきます。
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潜在意識の書き換えとは
自己啓発でよく話題となる「潜在意識の書き換え」とは、例えるならプログラムコードを編集するようなものです。
このブログやホームページでも、表(おもて)に見えている部分の裏には管理画面があり、HTML・CSS・PHPなど様々なコードを編集することで、表に見えているブログを変更できる仕組みになっています。
これと同様に、表側に見えているあなたの行動や発言などを変えるために、裏側の管理画面からコードを編集する作業が「潜在意識の書き換え」だといえます。プログラム言語と同じように「ことば」を用いて潜在意識を書き換えていきます。
アファメーションとセルフ・トーク(内的対話)の置換え(言い換え)の技術を用いて行われる手法が一般的です。
アファメーションの仕組みは基本的に洗脳手法と同じですので、正しい方法で行えば期待する効果が得られる可能性が高いです。セルフ・トークは、心の中に浮かんできた言葉や感情、自己対話を意識的に変えていく地道な作業が必要となります。
どちらの方法も新しい「ことば」を自分に入力することで、行動や考えという出力を変えるために行われていて、これを潜在意識の書き換えと言います。
潜在意識を書き換えるメリット
潜在意識を書き換えることで、自分を新しく変えたり目標を達成できたりするメリットがあります。
なぜそのようなことが起こるのかというと、人間の思考や行動の多くは無意識的に行われているので、普段の何げない思考や言動がとても重要だからです。自動的に出てくる思考や、行動に至る判断を変えることができれば、その分大きく変化することができるということです。
例えば、自分には成功するなんて無理だと思っている人の前にチャンスが転がり込んできても、その人はそれを手にすることができないでしょう。心の中で自動的に「自分にはムリに決まっている」などといった考えが出てきてしまうので、チャンスを手にするための行動や判断ができません。
そのため、自己啓発や願望達成、引き寄せの法則やスピリチュアルの業界では、潜在意識の書き換えが重要視されています。
潜在意識書き換えの2つの方法
アファメーションとセルフ・トークの2つの方法を具体的に紹介します。
アファメーションの方法
自分が達成したいことや、なりたい自分がすでに実現している状態を、心の中でイメージしながらそれを文章で表現します。
例えば「多くの人の前に立っても、あまり緊張せずに効果的なプレゼンがしたい。」と願っているとしたら、自分がプレゼンの場に立った時に見えているであろう景色をイメージします。
たくさんの聴衆があなたの方を向いて座っていて、プロジェクターで映したスライドに目をやったり、あなたの方を見たり、あなたが話す内容をメモしたりしている様子を出来るだけリアルに想像します。自分があまり緊張せずに、聴衆の反応をしっかりと読み取れていて、特に重要なキーマンが深くうなづいて聞いてくれているのを観察しながら、プレゼンが終わって手ごたえを感じているシーンを思い浮かべていきます。
そして、そのシーンを現在形の文章で表現します。例えば「わたしは来月の重要なプレゼンで、緊張せずにうまく伝えられて、聴衆のことも冷静にしっかりと観察している。」という感じです。
この作成した文章をアファメーションと言い、これを紙に書いて1日に数回見ながら、その時のシーンを何度も繰り返してイメージすることで、自分にはそれが実現できるということを脳にインストールしていきます。
セルフ・トークを管理する方法
自分の心から自動的に出てくる言葉を管理して、適切な言葉に変えていきます。
例えば、仕事で何かミスをしてしまった時に「またやってしまった!自分は本当にダメなやつだ。」という言葉が出てくるとしたら、何かミスがあるたびに「自分はダメなやつ」「自分はよくミスをする人間」という考えや自己イメージが強化されてしまいます。
これを「次からは完璧にこなせるように集中しよう。」「こんなミスは自分らしくない。もっとやれるはず。」といった言葉に置き換えていきます。
まずは、心から自動的に出てくる言葉に気づくことが重要です。気づいた時に一旦立ち止まって、置き換えたい言葉を話します。はじめは大変ですが、何度も意識的に言葉を置き換えていくと、無意識でできるようになります。
車の運転や初めてやる仕事などと同じで、慣れれば意識的にやらなくても無意識的にできるようになります。
注意点:願望達成のアファメーションは非推奨
潜在意識書き換えの注意点としてお伝えしたいことがあります。
わたしの個人的な意見として、潜在意識の書き換えを願望達成の手段として使うことはやめた方が良いと思っています。
なぜそう考えるかというと、願望にばかり意識がフォーカスして、欲深い人間になっていく危険性が高いからです。
自己啓発の古典的名著である「思考は現実化する(ナポレオン・ヒル著)」でも、富を得るために潜在意識を活用することが推奨されていますが、当のナポレオン・ヒルは5回も離婚しているという不幸な人生を生きています。
富を得られるかどうかは外的な要因もあるので、内面を変えるだけで達成できるかどうかはわかりません。ナポレオン・ヒルの場合は人脈(イルミナティ、フリーメーソン)によるところが大きいと考えられます。また、仮に富が得られたとしても、自分の利得ばかりを求める強欲な人間になってしまっては、幸せに生きるためには大きな障害となってしまうでしょう。
わたしが20代の頃学んでいた、自己啓発とコーチングの世界的な指導者ルータイスの場合は、アメリカのペンタゴンなどの州政府機関や、ボーイング社などの世界的大企業を指導していました。今から考えるとロックフェラー系の組織ばかりですので、やはりこれもイルミナティ人脈である可能性が高いと考えられます。
つまり、潜在意識の書き換えを教えている自己啓発プログラムの指導者が成功している一番の要因は人脈や血筋だということです。潜在意識の書き換えで成功しているわけではありませんので、庶民は騙されないで欲しいと願います。
人は真に必要なものがわからない
上述したアファメーションの方法のところで、プレゼンをうまく行いたいという例えを用いましたが、そのような使い方であれば問題はないと思います。
スポーツ選手やプロボクサーなどが、試合前にイメージトレーニングするのと同じで、本番でも過度に緊張したり委縮したりせず、本来のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
しかし、金銭欲・名誉欲などを満たす願望を達成するために、潜在意識を書き換えようとするのはやめた方が良いと考えます。
強欲な人間からは幸せが遠ざかっていくものだからです。幸せを求めているけど、その方法がわからなくて、取りあえず富や名誉を得ることを目指す。しかし、それを達成したらむしろ幸せになれないなんて悲惨な末路ではないでしょうか。
人は幸せになるために、自分に何が必要なのかがよくわかりません。わからないから、世の中の情報や価値観に惑わされて踊らされたり、幸せに生きることをあきらめて怠惰に流されたりしています。
ゴールがわからなければ、自分をどう変えればいいのかもわかりません。まずは、どこを目指すのかを見つけていかなければならないでしょう。
他人に潜在意識を書き換えてもらうのはNG
スピリチュアル系のセッションやエネルギーワークで、施術者に潜在意識の書き換えをしてもらうものがありますが、これは絶対にやめてください。
潜在意識の書き換えをうたっていながら本当はできないインチキ商法なら、お金をだまし取られるだけで済むのでまだマシですが。本当に怖いのは、霊的な力で本当に書き換えられてしまうことです。
そのようなことを行う霊は、間違いなく悪魔・悪霊です。
わかりやすく例えるなら、あなたの表に見えている部分が肉体で、裏の管理画面が霊体です。悪霊があなたの霊体(管理画面)に侵入して、あなたの霊を書き換えることが可能です。いわば、悪意のあるハッカーに侵入されてしまうようなものなので、あなたを内面から破壊するためのバグやウイルスとなるプログラムコードを書き込まれてしまう危険性が高いのです。
また、施術者自身もその霊から力や能力を与えられているので、その霊を信用しているが、実は利用されていることに気づいていないケースもあります。
聖なる霊である天使や神様は、人間が楽な方に流れるのを嫌うので、基本的にそのようなことはしません。くれぐれもご注意ください。
最後に:人はことばによってつくられた
最後に、聖書からの名言(聖句)を紹介いたします。
初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。
この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもなかった。この方にはいのちがあった。このいのちは人の光であった。光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。
新約聖書 ヨハネの福音書 1章-1より
この有名な聖句では「ことばは神であった。」とまで言われています。これが正確にどのような意味なのかを理解することは難しいかもしれませんが「ことば」がとても重要視されていることは間違いないでしょう。
あなたをこれまで作ってきた言葉が何であったのかを確認して、これからのあなたを作っていくための言葉を慎重に選ぶことを願っています。
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