OFFICE YourDesignの正木啓です。
『自己肯定感』という言葉をご存知でしょうか?
簡単にいうと自己否定の逆で自分を肯定している気持ちのことで、自己肯定感のあるなしが周りの人との良好な人間関係を作ることや人生の充実度と深く関わっているほど重要なものです。
KEI
わたしは子どもの頃から自己肯定感が低かったことから人間心理に興味をもち、心理学や脳科学などを学んで現在はメンタルコーチとして社会人や子どもに対して自己肯定感を高めて幸せな人生をつくるためのコーチングをしています。
日本の若者は、世界の先進国に比べて自己肯定感が格段に低いというデータも内閣府が発表しているので、『自己肯定感』というキーワードはこれからの日本にとって非常に重要なテーマとなるでしょう。
自己肯定感が低い人の3つの傾向
あなたの職場の周りの人には以下のような人はいませんか?
・職場や学校で周囲の人たちと打ち解けられない。
・周囲の人の評価を下げて、自分が相対的に高い位置にいると思いたがる。
・自分に価値がないと思っているから、何かで補填しようとして頑張る。
自己肯定感が低い人は、自分自身が価値ある存在だとあまり感じられていないので、皆の輪の中に自分なんかが入るのが申し訳ないと思ったり、人前でありのままの自然体でいるということが難しくて、周りにも緊張感が伝わって知らず知らずのうちに壁をつくってしまいます。
また、心の深いところからの自信のなさをごまかそうとして他人の評価を下げようとしたり、逆に自分の価値を上げるためや認められたい欲求から、仕事や勉強を必要以上に頑張ってしまう人もいます。(体を壊してしまうほどに)
表面に出ている部分だけではわからないかもしれませんが、3つの傾向の根底にある原因は自己肯定感の低さなので、心の深いところではなんとなく苦しさを感じているでしょう。
自己肯定感を高めることによって心の苦しさも和らいでいき、表面にでている問題行動も少なくなっていきますので、その自己肯定感を高める方法を3つ紹介いたします。
過去を振り返り人生を統合する
自分のことを受け入れて認めると自己肯定感は高まります。
KEI
これまでの人生で達成したこと、乗り越えてきたことなどを棚卸しするために紙に書き出したり人に話したりします。それをやってみるだけでも内面的な気づきがたくさんあるでしょう。
次に、過去の頑張った自分や苦しい時期を耐え忍んだ自分も含めて、今現在の自分を支えてくれている存在や経験なども思いつく限りどんどんアウトプットしていきます。
例えば、部活を頑張っていた学生時代、友達の存在、親からの応援、感動したストーリー、恋人、仕事の先輩など思いつくものを芋づる式に出していきましょう。
過去の良かったことや達成経験だけでなく、失敗経験や苦い思い出も含めて今の自分をつくっている事も重要なポイントです。それらを紙に書いて眺めてみてください。
過去の自分や周りの存在やすべての経験が、今の自分をつくっていることがわかると思います。自分が認めたくないことや、あまり思い出したくない経験もなるべく受け入れてください。
どうしても受け入れられないことは、今はまだ受け入れられないということを認めてあげてください。そんなちょっとした事で心は大きく変化していき波紋のように広がっていきます。
わたしはコーチングやセミナーで上記のようなワークをよくやってきましたが、初めてやった方よりも何度もやった方の方がたくさんのアウトプットをされる傾向があります。
自分の人生についてこれまであまり振り返ったことがない方は、考えることに慣れていないので時間もかかるしアウトプットの量も少ないのですが、何度も取り組んでいくとアウトプットの量が増えていきます。ですので一回だけではなく何度もやっていただくと効果が高くなります。
両親やご先祖様を大切にする
両親やご先祖は直接的な自分のルーツです。ご先祖の誰かが一人でもいなかったらあなたは今ここに存在していないでしょう。
わたしの場合は、母方のおじいさんが戦争の時に国境警備をしていてソ連兵に撃たれてしまったらしいのですが、同じように撃たれた他の2名は死んでしまっておじいさんだけは生き残ったそうです。もしその時、死んでしまっていたら母も存在していないし当然わたしも存在していません。
そんな自分のルーツであるご先祖様を大切にする方法は色々とありますが、代表的なものはお墓や仏壇などをきれいに掃除したりお線香をあげたりすることです。
両親を大切にするのは親との関係性によっては難しく感じるかもしれません。
すでに自然体で親を大切にできている人は自己肯定感がある程度高い人でしょう。
KEI
ですので「親を大切にする」ことの難しさは重々承知しています。しかし親に感謝できるようになって大切にしてみると、おどろくほど自己肯定感が高まるのを経験していますので、できるだけやってみてほしいのです。
世の中には自分の価値観を子どもに押し付けるような親もたくさんいますが、親の期待に応えなければならないのではなくて、自分の人生も大切にしながらも親にも感謝できるところは感謝して、プレゼントでも旅行でも肩たたきでも何でも良いのでできることからやってみるのがいいでしょう。
自分も周りの人も両方大切にする
好きな人の役に立ったり喜んでくれると自分も嬉しくなりませんか?
他者に貢献することも自己肯定感を高めることにつながります。
KEI
しかしひとつ注意なのが自己犠牲にはならないことです。自己肯定感が低い人は大抵自分の価値を低く見積もっているので、他者のために自分を犠牲にするということもやってしまいがちです。
もし心の奥の方でなにか苦しさを感じていたら、他者への貢献は一度やめて自分を大切にすることもやってみましょう。自分のことばかり大切にするのでもなく、自分よりも他人ばかり大切にするのでもなく両方大切にしてください。
好きな人や大切な人に接するように自分にも接してあげると良いでしょう。
好きなものをプレゼントしてあげるとか、好きな場所に連れて行ってあげるとか、困っていることを解決したり、話をしっかり聞いてあげたりしてあげてください。
自分の心が癒されていくともっと周りの人たちにも良い影響を与えていくことができるようになります。
まとめ、自己肯定感の源は
自己肯定感を高めるにはどうすればいいのか?
ということで3つの方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
・過去を振り返り人生を統合する
・両親やご先祖様を大切にする
・自分も周りの人も両方大切にする
どの方法も特別なセラピーやカウンセリングに通ったり心理学を深く学ばなくても、自分で簡単にできることですのでまずは出来そうなことから一つずつ取り組んでみてください。きっと効果を実感いただけると思います。
KEI
仕事の雇用関係というつながりや、親との血のつながり、SNSでのつながりなど、現代人はたくさんの人とつながってはいますが、その中のどれほどの人と心でつながれているでしょうか。
心で誰ともつながっておらず宙ぶらりんな状態では安定しません、心のつながりが増えていけばいくほど心が安定します。
そんな人とのつながりを大切にしてくださいね。