プレゼン資料のデザイン総合ガイド:パワーポイントの見やすさと魅力を高めるコツ

プレゼン資料は重要なプレゼンテーションを成功させるための強力なツールですが、魅力的で見やすいデザインをつくることは簡単ではありません。

本記事では、プレゼン資料のデザインにおいて、見やすさと魅力を高めるための実践的なノウハウを総合的にお伝えします。ワンスライド・ワンメッセージ、レイアウトのルール、カラースキーム(配色)、ビジュアルストーリーテリングなど、パワーポイントなどで作成するプレゼン資料デザインのコツを網羅的に紹介しています。

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プレゼン資料のデザインについて詳しく知りたい

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見やすくて魅力的なデザインを作るコツをまとめました
この記事の期待効果
・プレゼン資料デザインの幅広い知識と実践的ノウハウを獲得する
・クリエイティブなデザイン手法の理解と活用ができる
・プレゼン資料の専門知識を持つデザイナーになるための道しるべ

第1章 プレゼン資料を見やすくデザインするコツ

ワンスライド(1枚)・ワンメッセージの原則

プレゼンの目的とメッセージの明確化

プレゼン資料の成功には、明確な目的と伝えたいメッセージが欠かせません。まず、プレゼンの目的を明確にし、聴衆に何を伝えたいかを把握することが大切です。その後、ページごとに1つの主要なメッセージを設定し、テーマを明確にし、デザインを通してメッセージを強調する方法を検討します。明確な目的とメッセージを持つプレゼン資料は、聴衆に理解されやすく、効果的に伝わります。

 

ページごとに1つの主要なメッセージを設定する

キーメッセージの重要性

各ページに1つの主要なメッセージを設定することが重要です。情報を詰め込み過ぎず、1つのアイディアやポイントに焦点を絞ることで、聴衆の理解を促進し、記憶に残りやすくなります。

明確なメッセージを持つスライドは、伝えたい内容が明快に伝わり、プレゼンテーション全体の効果を高めます。聴衆にとってもわかりやすく、重要な情報を強調して伝えるために、1つのメッセージにフォーカスすることを意識しましょう。

 

テーマを明確にし、メッセージを強調するデザインを採用する

テーマに合ったデザインを選ぶ

テーマを明確にし、メッセージを強調するデザインを採用することが大切です。適切なテーマを選び、視覚的なデザインを活用することで、メッセージがより鮮明に伝わります。

色やフォント、レイアウトなどの要素を工夫して、プレゼンの内容にマッチしたデザインを構築しましょう。強力なデザインは視覚的な印象を与え、聴衆の興味を引き付け、プレゼンテーションの効果を高めます。メッセージを際立たせるデザインによって、プレゼン資料がより魅力的で効果的なものとなります。

 

適切なテーマは、プレゼン資料の内容や目的に応じて選ばれるべきものです。以下はいくつかの例です:

  1. 新商品の発表会:商品の特徴や利点、ターゲット層と親和性が高くインパクトのあるデザイン
  2. 社内の事業報告会:会社のトーン&マナーも考慮しシンプルでわかりやすいデザイン
  3. 会社説明会:学生や求職者に対して興味関心を引くため意外性のあるデザイン
  4. 学術研究の発表:研究内容やデータがしっかり伝わるように不要な装飾のないデザイン
  5. イベントの紹介:イベントの雰囲気や楽しさが伝わるような活気のあるデザイン

 

情報の絞り込みと要約

必要な情報だけを選択し不要な情報を省く

情報を徹底的に絞る必要性

情報の絞り込みと要約においては、必要な情報だけを選択し、不要な情報を省くことが重要です。情報を選別し、肝心なポイントやキーメッセージを抽出しましょう。

無駄な情報を省くことで、プレゼン資料がスッキリと見やすくなり、聴衆の理解を助けます。視覚的な要素を活用して情報を要約することも有効です。分かりやすいグラフやアイコンを使い、効果的な要約を行いましょう。

 

視覚的な要素を活用して情報を要約する

視覚的に表現すると伝わりやすい

視覚的な要素を活用して情報を要約することは、プレゼン資料の効果的な伝達に欠かせません。

適切なグラフやチャート、アイコンなどを使い、膨大な情報をシンプルにまとめることができます。色や形、配置を工夫して視覚的な印象を与え、情報の理解を促進します。さらに、分かりやすいイメージを盛り込むことで、聴衆に印象に残るプレゼン資料を提供できるでしょう。

 

脳にやさしい配置と目立たせる方法

重要な要素やキーメッセージが目立つよう配置する

キーメッセージを目立つように配置する

脳にやさしい配置と目立たせる方法は、プレゼン資料の効果を高めるための重要な要素です。キーメッセージなどの重要な情報は、視覚的に目立つような配置を工夫しましょう。

例えば、大きなサイズや鮮やかな色を使ったり、中心に配置したりすることで注目度を高めます。また、情報をシンプルに整理し、余白を活用することで視覚的なバランスを整え、聴衆の理解をスムーズに導くことができます。読み手の心に響くデザインと配置を考慮して、資料の効果を最大限に引き出しましょう。

 

視線の動きに合わせて情報を読みやすく配置する

資料を見る時の目線の流れ

視線の動きは基本的にZ字のパターンを辿る傾向があります。最初に左上から右上に向かい、次に左下に向かってから、再び右下に向かう形です。したがって、プレゼン資料ではZ字のパターンに沿った配置を意識することが重要です。

重要な要素やキーメッセージはZ字の始まりや終わりに配置すると、視線が自然にそれらを捉えやすくなります。また、視線を誘導するために視覚的な要素やアイコンを使うことで、Z字の動きをより強化し、資料の重要なポイントを強調します。視線の動きに合わせた配置と視覚的なデザインにより、プレゼン資料の見やすさと効果を高めましょう。

 

時系列の情報は左から右に並べる

左から右に時系列に並べると脳は理解しやすい

時系列の情報を伝える際は、視線の動きをサポートするために左から右に並べることが効果的です。左から右への配置は、読み手にとって自然な動きであり、情報の流れが分かりやすくなります。

例えば、プロジェクトの進捗状況や歴史的な出来事を説明する際は、左端に始まりの時点を配置し、右端に最新の時点を配置すると、時系列がわかりやすくなります。逆に、右から左に配置すると読み手にとって情報の理解が難しくなります。時系列の情報を効果的に伝えるためには、左から右に並べるレイアウトを選ぶことが重要です。

 

テキストのフォントとサイズの選択

適切なフォントを選びテーマに合わせた雰囲気を演出する

テーマに合ったフォントを選ぶ

テキストのフォントとサイズはプレゼン資料の雰囲気やテーマに合わせて慎重に選ぶことが重要です。

シンプルなテーマには清潔で読みやすいゴシック体が適しており、フォントサイズは大きめに設定すると視認性が向上します。一方、伝統や文化、高級感を出したいテーマには明朝体が相応しく、フォントサイズは適度に調整することで落ち着いた印象を与えます。テキストのフォントとサイズは資料の印象を大きく左右するため、テーマにふさわしい選択を心掛けましょう。

 

フォントサイズを調整して情報階層を整理する

フォントサイズにメリハリを出すとわかりやすい

フォントサイズの適切な調整は情報階層の整理に役立ちます。重要な情報や見出しは大きなフォントで目立たせ、詳細な内容は小さなフォントで控えめに表現します。

階層が明確になるようにフォントサイズを工夫することで、読み手にとって重要なポイントを把握しやすくなります。また、一貫性を保ちつつ、重要な部分が際立つようにフォントサイズを調整することで、プレゼン資料の視認性と理解力を向上させることができます。

 

テキストは修飾し過ぎないよう注意する

過剰な装飾をすると見づらくなる

テキストを修飾する際は過度に行わないよう注意しましょう。過剰な装飾はメッセージの伝達を妨げ、読み手の注意をそらす可能性があります。

適度な装飾や強調を行い、テキストの重要性を示すことで、情報を明確に伝えることができます。また、フォントの種類や色を統一することで統一感を出し、プレゼン資料全体の品質を向上させることも大切です。シンプルで読みやすいテキストデザインに心掛けましょう。

 

 

第2章 プレゼンスライドの魅力的なデザインの作り方

カラースキーム(配色)とコントラストの設定

プレゼンの目的やテーマに合わせた配色を選ぶ

伝えたいテーマと配色の例

プレゼンの目的やテーマに合わせた配色を選ぶことで、資料の雰囲気や伝えたい印象を強化できます。カラースキームはブランディングやメッセージの一貫性を反映させる重要な要素です。

例えば、明るいカラーはポジティブな印象を与え、落ち着いたカラーは専門性を演出します。また、コントラストを利用して重要な要素を際立たせることで、視覚的な引きつけ力を高めることができます。適切な配色とコントラストの設定によって、プレゼン資料の効果を最大限に引き出しましょう。

 

視覚的なコントラストで重要な要素を引き立てる

コントラストが弱い例と強い例の比較

視覚的なコントラストは、テキストの視認性を高めたり重要な要素を際立たせる効果的な手法です。色やサイズ、形などの要素にコントラストを加えることで、重要な情報を視覚的に強調し、視線を引き付けます。

例えば、背景とテキストの色のコントラストをはっきりさせたり、重要な部分のフォントサイズを大きくすることで、視覚的に目立たせることができます。しかし、過度なコントラストは混乱を招く場合もあるので、バランスを考慮しながら要素を引き立てるようにしましょう。

 

効果的な画像やアイコン(グラフィック)の使用

適切な画像やアイコンを選び、視覚的な興味を引く

グラフィック素材の種類

効果的な画像やアイコンの使用はプレゼンスライドの魅力を高めるポイントです。テーマやコンテンツに合わせた適切な画像やアイコンを選び、視覚的な興味を引くように工夫しましょう。

魅力的なビジュアルは聴衆の注意を引きつけ、内容の理解をサポートします。グラフやチャートなどのデータを視覚化する際にも、わかりやすいアイコンや図表を選択することで、情報伝達がスムーズになります。ただし、複数の画像やアイコンを使用する際には、過剰に使いすぎないよう配慮し、クリアなメッセージを伝えることを心掛けましょう。

 

画像やアイコンを活用して情報を補完する

アイコンを使うとわかりやすい例

画像やアイコンを適切に活用することで、プレゼン資料の情報を補完することができます。テキストだけでは伝えきれない内容をビジュアルで補完し、視覚的な理解を促進します。具体的なイメージを提供することで、観客の興味を引き、メッセージがより印象的に伝わります。

また、複雑なデータをグラフやチャートで視覚化することで、分かりやすく説明できます。ただし、選んだ画像やアイコンはコンテンツと一致し、正確な情報を伝えるように注意しましょう。無理な装飾や不適切なイメージは逆効果になる可能性があるため、シンプルかつ意味のあるビジュアルを選ぶことが大切です。

 

データを視覚化して直感的な理解を助ける

データ視覚化の例

データを視覚化することで、複雑な情報を直感的に理解できます。グラフやチャートを活用して数字や統計を視覚的に表現することで、聴衆は一目で傾向や比較を把握できます。適切なグラフを選び、データをわかりやすく整理することで、分かりやすいプレゼンテーションになります。

また、カラフルな図解やインフォグラフィックを使ってデータを魅力的に表現すれば、視聴者の興味を引きます。ただし、過度な装飾は避け、データの正確性と明確な伝達を優先しましょう。視覚化はプレゼン資料を効果的にサポートするための強力な手段です。

 

図解の定番パターン9つを活用する

図解の定番パターン9つ

図解の定番パターン9つは、因果関係図、対立構図、グループ化、フロー図、ツリー図、サイクル図、ポジショニング図、ベン図、ピラミッド図です。

これらのパターンを利用することで、情報を視覚的に整理し、論理的に説明することができます。因果関係や相関関係を示す因果関係図や、選択肢の比較をするベン図など、さまざまなパターンを使って情報を分かりやすく伝えましょう。適切な図解の活用により、プレゼン資料はより効果的になります。

 

インフォグラフィックでわかりやすく伝える

インフォグラフィックの例

インフォグラフィックは、情報を視覚的に表現する手法で、グラフや図解を活用して複雑で多くの情報を分かりやすく伝えます。適切なアイコンや図を組み合わせ、直感的に理解できるようなデザインを作成します。

数字や統計データを分かりやすく提示したり、複数の要素を比較したりする際に特に効果的です。視覚的にインパクトを与えながら、情報を効率的に伝えることができるので、プレゼン資料に取り入れると読者の理解度や興味を高めることができます。

 

視覚効果とアニメーションを活用する

視覚効果とアニメーションは、プレゼンスライドを魅力的に演出する重要な要素です。適切なアニメーションを使うことで、情報の提示をより効果的に行い、視覚的な興味を引きます。

要素の表示やフェードイン、スライドの切り替えなどをうまく活用することで、プレゼンテーションが活気付き、印象深いものになります。ただし、過度なアニメーションは逆効果となることもあるため、控えめかつ意味のあるアニメーションを選びましょう。視覚効果を上手に利用することで、聴衆の興味を引き、プレゼン資料をより印象的にすることができます。

 

 

スライド間の統一感とビジュアルストーリーテリング

テンプレートやスタイルの統一を図り、一貫性を保つ

一貫性のある資料デザインの例

スライド間の統一感とビジュアルストーリーテリングには、テンプレートやスタイルの統一が不可欠です。統一されたデザイン要素を使用することで、プレゼン資料全体が一貫性を持ち、見やすくなります。同じフォントやカラースキーム、アイコンの使用などが、視覚的な一貫性を生み出します。

さらに、ビジュアルストーリーテリングを強化するために、一貫したレイアウトや視覚要素を使用して、ストーリーを視覚的に補完します。視覚的にストーリーが展開されることで、聴衆が情報をより理解しやすくなり、メッセージがより効果的に伝わります。

 

ビジュアル要素を用いてストーリーテリングを強化する

ビジュアルストーリーテリングの例

プレゼン資料において、ビジュアル要素はストーリーテリングを強化する重要な役割を果たします。グラフィックやイメージをうまく活用することで、より印象深く伝えることができます

例えば、物語の始まりを表すイメージや物語の展開を示す図解など、ビジュアル要素は聴衆にメッセージを視覚的に理解させる助けとなります。また、ビジュアル要素は印象を与える重要な要素でもあります。魅力的で説得力のあるイメージを使うことで、聴衆の興味を引き、メッセージの印象を強化することができます。

 

 

第3章 デザイナーによるパワーポイントのレイアウトルール

余白の重要性と効果的な使用

レイアウト内の適切な余白を確保する

余白があるデザインとないデザインの例

パワーポイントのレイアウトにおいて、余白は重要な要素です。適切な余白を確保することで、スライドの見た目が整然とし、情報が混雑することなく読みやすくなります。

各要素の間に適度なスペースを持たせることで、視覚的なバランスを取り、情報の整理を助けます。余白を上手に利用することで、重要な要素を際立たせる効果も生まれます。レイアウト内の余白は、プレゼン資料をプロフェッショナルで魅力的なものに仕上げるために不可欠なデザイン要素です。

 

余白で要素の配置と視覚的なバランスをとる

余白が与える効果の説明

余白をうまく活用することで、要素の配置と視覚的なバランスを整えることができます。適切な余白を設けることで、要素同士が密集せずにスッキリとした印象を与えます

また、余白を使って要素をグループ化することで、関連する情報をまとめることができます。視覚的なバランスを考慮しながら余白を調整することで、プレゼン資料全体のデザインが調和し、読み手にとって快適な閲覧体験を提供できます。

 

余白で要素のグループ化と関連性を表現する

余白がないレイアウト例とあるレイアウト例

余白を活用することで、プレゼン資料内の要素をグループ化し、関連性を視覚的に表現できます。隣接した要素に適切な余白を設けることで、それらが一つのグループとして認識されます。

また、余白を挟むことで、異なるセクションやトピックの切り替えを明確に示すことも可能です。読み手にとって、情報が整理されている印象を与えることができます。適切な余白を持つレイアウトは、プレゼン資料の見やすさと理解しやすさを向上させる重要な要素となります。

 

レイアウトの統一と変化

情報を見やすく揃える

配置が揃っていない例と揃っている例

プレゼン資料のレイアウトにおいて、まず情報が見やすいように徹底的に揃える事が重要です。

同じ種類の要素はサイズや配色など同じスタイルで揃えて、各要素の端をできるだけ揃えて配置することで読みやすくなります。資料全体を通して同じスタイルや配置のパターンを作り出し、読み手の理解が容易なレイアウトを心がけましょう。

 

資料全体のレイアウトを統一する

資料全体でレイアウトやデザインを統一した例

資料全体のレイアウトを統一することは、プレゼン資料の見やすさと統一感を高めるために重要です。一貫性のあるテンプレートやデザインスタイルを使用し、フォントやカラースキームを統一することで、資料全体が一つの統一されたイメージとなります。

また、ページの配置や要素のサイズなども統一することで、読み手にとっての理解がスムーズになります。統一されたレイアウトは、プレゼン資料の信頼性や専門性を高めるだけでなく、プロフェッショナルな印象を与える効果もあります。

 

単調な印象にならないよう気を付ける

単調な印象を避けるためには、レイアウトに変化を取り入れることも重要です。

例えば、テキストや画像の配置を工夫したり、異なるグラフィックを使用したりすることで単調になるのを防げます

また、適度な余白を加えて要素を引き立てたり、カラースキームにバリエーションを持たせたりすることも効果的です。ただし、変化を加える際には一貫性を保つことも大切です。過剰な変化は混乱を招く可能性があるため、適度なバランスを心掛けて資料をデザインすることが求められます。

 

レイアウトの変化で情報を強調する

レイアウトに変化をつけて強調する例

レイアウトの変化をうまく活用することで、特定の情報を強調することができます。

例えば、重要なポイントやキーメッセージを大きなフォントで強調したり、色やアイコンを使って目立たせることができます。また、情報の階層を明確にするために、見出しや箇条書きを使って段落を区別したり、グループ化したりすることも効果的です。

さらに、スライドやページ間でレイアウトのバリエーションを持たせることで、読み手の興味を引きつけることができます。ただし、情報を強調する際には過剰な演出に注意し、資料の見やすさを損なわないように配慮することが重要です。

 

トーン&マナーの統一

ロゴやコーポレートカラーを使用する

企業のトーン&マナーに合わせたプレゼン資料のデザイン例

トーン&マナーの統一を意識して、企業のロゴやコーポレートカラーを活用することが重要です。これらの要素は企業のブランドイメージを象徴し、視覚的な一貫性を提供します。

プレゼン資料でも、ロゴやカラーを適切に配置し、デザインに統一感を持たせることで、読み手にとってなじみやすく、信頼性のある印象を与えることができます。また、ロゴやカラーを活用することで、企業のアイデンティティを強調し、プレゼン資料をよりオリジナルなものとして演出することができます。ただし、使用するロゴやカラーは適切に選定し、デザイン全体と調和するように注意しましょう。

 

色のルールを決めて理解を助ける

配色のルール例

トーン&マナーの統一において、色のルールを決めることも重要です。特定のカラースキームやコーポレートカラーを決定し、プレゼン資料全体に一貫性を持たせることで、視覚的な認知を助けます。

例えば、特定のテーマに関連する色を選定したり、重要な要素には目立つ色を使用したりすることで、読み手に情報の理解をサポートします。また、色のルールはビジュアルな効果だけでなく、感情や印象にも影響を与えるため、メッセージの伝達にも寄与します。

しかし、色の選定においては読み手の視覚への負担を考慮し、適切なコントラストや配色を検討することが大切です。色のルールを決めることで、プレゼン資料の見やすさと魅力を高めることができます。

 

第4章 プレゼン資料デザインのコツまとめ

本記事でお伝えしてきた、情報を箇条書きでまとめました。

第1章 プレゼン資料を見やすくデザインするコツ:

  • ワンスライド(1枚)・ワンメッセージの原則
  • プレゼンの目的とメッセージの明確化
  • ページごとに1つの主要なメッセージを設定する
  • テーマを明確にし、メッセージを強調するデザインを採用する
  • 情報の絞り込みと要約
  • 必要な情報だけを選択し、不要な情報を省く
  • 視覚的な要素を活用して情報を要約する
  • 脳にやさしい配置と目立たせる方法
  • 重要な要素やキーメッセージが目立つよう配置する
  • 視線の動きに合わせて情報を読みやすく配置する
  • 時系列の情報は左から右に並べる
  • テキストのフォントとサイズの選択
  • 適切なフォントを選び、テーマに合わせた雰囲気を演出する
  • フォントサイズを調整して情報階層を整理する
  • テキストは修飾し過ぎないよう注意する

第2章 プレゼンスライドの魅力的なデザインの作り方:

  • カラースキーム(配色)とコントラストの設定
  • プレゼンの目的やテーマに合わせた配色を選ぶ
  • 視覚的なコントラストで重要な要素を引き立てる
  • 効果的な画像やアイコン(グラフィック)の使用
  • 適切な画像やアイコンを選び、視覚的な興味を引く
  • 画像やアイコンを活用して情報を補完する
  • データを視覚化して直感的な理解を助ける
  • 図解の定番パターン9つを活用する
  • インフォグラフィックでわかりやすく伝える
  • 視覚効果とアニメーションを活用する

第3章 デザイナーによるパワーポイントのレイアウトルール:

  • 余白の重要性と効果的な使用
  • レイアウト内の適切な余白を確保する
  • 余白で要素の配置と視覚的なバランスをとる
  • 余白で要素のグループ化と関連性を表現する
  • レイアウトの統一と変化
  • 情報を見やすく揃える
  • 資料全体のレイアウトを統一する
  • 単調な印象にならないよう気を付ける
  • レイアウトの変化で情報を強調する
  • トーン&マナーの統一
  • ロゴやコーポレートカラーを使用する
  • 色のルールを決めて理解を助ける

これらのノウハウを活用して、効果的なプレゼン資料を作成し、プレゼンが成功することを心より願っています。

視覚的な魅力とメッセージの明確化によって、聴衆の興味を引きつけ、伝えたい内容を効果的に伝えることができるでしょう。プレゼンの準備と資料デザインのクオリティを高めて、自信を持ってプレゼンを行ってください。成功を祈っています!

 

プレゼン資料デザインの参考書籍

更に学びたい方へ、プレゼン資料のデザインに役立つ書籍を紹介しておきます。色々なデザインのサンプルが見れて、いま作成中の資料に使えるアイデアがきっと見つかる一冊です。

さいごに:資料作成をあなたの強みに

 

プレゼン資料作成の仕事は難易度が高く大変だと感じられるかもしれませんが、その分価値の高い貴重なビジネススキルとも言えます。

この記事で紹介しているようなデザイン作業だけでなく、情報収集や分析からアイデア出し、プレゼン内容のロジックやストーリーの組み立てなど様々な能力を総動員して行われる総合的なスキルです。決して簡単な仕事ではありませんが、難易度がかなり高い分、他のビジネスパーソンと差をつけられます。

誰でもできるような仕事をしている人よりも自分の強みがあり他よりも価値の高い仕事ができる人は、周りから一目置かれ有利な状況で仕事をすることもできます。

どうせなら資料作成のスキルを徹底的に磨いてご自身の強みにして頂ければと願っています。このスキルはビジネスや学術、プライベートのあらゆる場面で活躍できます。自らの強みを活かして成功をつかみ取ってください。

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