児童養護施設の子どもの自己肯定感を育む活動「たまりばプロジェクト」

ご覧頂き有り難うございます。このページでは、NPO法人ポーラスターの副理事長として活動している、施設の子どもたちの自己肯定感を育む「たまりばプロジェクト」についてご紹介しています。

NPO法人ポーラスターの目的と活動

施設の子どもたちとの食事

親と暮らせない、施設で暮らす子どもたちの自己肯定感を育むために、コーチング・心理学・脳科学を活用したワークショップを組み込んだ年間プログラムを、NPO法人ポーラスターとして提供しています。

大阪府下の複数の児童養護施設から、子どもたち(中高生)に集まってもらい、午前中は心理学のワークショップ、お昼は皆で食事を作って食べる、午後からは屋外でのアクティビティや、アート作品の制作などをおこなう年間8回のプログラム『たまりばプロジェクト』を体験して、大人たちや他の施設の子どもたちと信頼関係を深めながら、自信を持つ大切さや夢や目標について考えていきます。

心理学・脳科学のワークショップ
<一日の流れの例>
08:30 最寄り駅に集合、会場まで送迎
09:00 挨拶、イベントスタート
09:30 自己肯定感を育むワークショップ
12:00 バーベキューなど
13:30 アート作品づくり
14:30 フリートーク
15:00 終了、解散

 

自己肯定感とは

施設の子どもたちと作ったクッキー

『自己肯定感』とは簡単に言うと、自分を肯定している気持ちや感情の事です。自己肯定の反対は自己否定です、これから社会に出て行く子たちが、自己否定しながら過ごすのか、自己肯定しながら過ごすのか、大きな違いが出てくると思います。

特に、児童養護施設の子どもたちは、基本的には高校を卒業すると、施設を退所して独り立ちしなければなりません。一般家庭の子であれば両親などが守ってくれますが、施設出身者の子どもたちは頼る大人がいない事がほとんどです。就職の面接に行く時、新しい友達を作る時、会社で人間関係を築いていく時、夢や目標について考える時、自分の事を肯定できているか、自分を否定してしまっているかで全く違う結果になってしまうのではないでしょうか。

 

プログラムの成果・裏付け

自尊感情の変化グラフ

たまりばプロジェクト参加前後の心の変化

プログラムを受ける前と後の、自尊感情の測定結果を比較しているグラフです。これまでの参加者の全員(未記入や誤りなどを除く)が自尊感情の数値的評価が上がるという結果がでています。

自尊感情の変化グラフ
自尊感情の変化グラフ

評価測定の方法は、東京都が実施している『自尊感情測定尺度』を使用させて頂いています。

参考 自尊感情や自己肯定感に関する研究について東京都

プログラム内容の裏付け

コーチングの師ルータイスとの記念写真
コーチング・心理学・脳科学の理論を活用したプログラムを作成し、現場での実践と修正をくり返しながら、毎年プログラム内容をアップデートしています。設立メンバーの共通のメンターであり、コーチングの第一人者といわれ、世界的な指導者だったルータイス氏から学んだ、知識や在り方を基にスタートしています。

 

日本の若者は自己肯定感が低く、自殺率が高い

ここでは、日本と他の国とを比較した自己肯定感に関するデータを紹介します。

7カ国の意識調査で日本は自己肯定感が最も低い

7カ国の意識調査グラフ
内閣府の調査によると、日本を含めた7カ国の満13~29歳の若者を対象とした意識調査(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成25年度))の結果から日本の若者の自己肯定感の低さ等がデータとして出ています。(グラフの画像は内閣府ホームページより)

若者の自殺率は日本がダントツトップ

7カ国の若者の自殺率のグラフ
日本の若者15~24歳の自殺率は90年代以降ずっと上がり続けていて先進国の中ではダントツのようです。(グラフの画像はこちらからお借りしました)

 

児童養護施設でくらす子どもたちの現状

泣いている子ども

児童養護施設とは、児童福祉法に定める児童福祉施設の一つ。全国に約600か所あり、約30,000人の保護者のない児童、虐待されている児童など、様々な理由により家庭での養育が受けられない児童(2歳から概ね18歳)を入所させて、これを養育し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行なうことを目的とする施設です。

施設数 603か所
現員 27,288人
(平成28年10月現在)

児童養護施設への入所理由

年度 平成20年 昭和52年
死亡 2.5% 10.9%
行方不明 7.0% 28.7%
離婚 4.1% 19.6%
不和 0.8% 1.8%
拘禁 5.1% 3.7%
入院 5.8% 12.9%
就労 9.7% 1.0%
精神疾患 10.7% 5.1%
虐待 33.1% 8.2%
経済的理由 7.6%
児童の問題 3.3%
その他・不詳 10.5% 8.1%

児童養護施設に入所することになった理由として、『虐待』の割合が大幅に増えていることがわかります。

退所後に子どもたちが困ること

児童養護施設の子どもたちの、大学または専修学校への進学率はおよそ22%(H23年度調べ)、全高卒者の平均は77%ですので、一般的な高卒者と比べて進学率は低く、多くの子どもたちは高校卒業時に就職して退所します。

高校卒業して児童養護施設を出ると、自分で生活していかなければなりません。しかし、今まで育ってきた家庭環境や様々な体験から、周りの人とうまくコミュニケーションをとる力や、自己肯定感が低いことが、社会生活をしていく上で障害となってしまいます。

 

大阪府の子どもの養育に関する現状

泣いている親子

児童虐待相談対応件数ランキングの1位は大阪府で、2016年のデータで11,428件です。これを12ヶ月で割ると1月あたり952.3件で、1日32件くらいの児童虐待の相談がよせられているという計算になります。(全国では104,931件)

正木 啓

・・・スゴい件数でビックリですが、氷山の一角でしょうね。
参考 児童虐待相談対応件数ランキング都道府県別統計とランキングで見る県民性

ちなみに、下記のような他のデータも見ると、大阪府は子どもが育つ環境としては、かなり厳しい印象を受けてしまいます。

1位 児童虐待相談対応件数
1位 重要犯罪認知件数
1位 性犯罪認知件数
1位 刑法犯認知件数
47位 小学生校則遵守率
47位 全国学力テスト(活用/知識の比率)
47位 小学生自宅学習率
47位 中学生自宅学習率
(2016年調べ)

 

わたしの想い

約6年前の2012年。その頃のわたしは心理学・脳科学・コーチングを本格的に学び、この素晴らしい知識を活かして何ができるだろうかと模索中でした。そんな時に施設の子どもたちの現状を知り、これはまさに自分が学んできた事を役立てて子どもたちのサポートができると喜び、仲間と一緒にNPO法人ポーラスターを設立して活動を始めました。

初めは使命感や、「子どもたちに良いものを与えてあげたい」みたいな気持ちで活動していました。しかし、長く活動してくる中でその想いも変わってきています。思春期の子たちなのでなかなか心を開いてくれない子もいますが、会うたびに少しずつ少しずつ打ち解けてきて、今まで話してくれなかった事を話してくれたり、ちょっかいをかけてくれるようになったり、一緒に笑えたりすることが何よりも楽しくて、この活動をさせてくれている子どもたちに、感謝の気持ちが自然に湧いてきます。大人が子どもたちに何かを与えているようで、実は子どもたちの方から無償の愛をもらっている事に気づきました。

施設で暮らす子どもたちの厳しい現状や、子どもの養育に関する厳しい現状を変えていくために、子どもたちの心の成長に関われる喜びをシェアしていきたいと思っています。

 

ボランティアスタッフの研修

たまりばプロジェクトの様子

わたしたちNPO法人ポーラスターの仲間となって、共に施設の子どもたちへボランティア活動して頂ける方に、スタッフ研修を行なっております。子どもたちへ提供しているプログラムの中から、心理学のワークショップ部分を体験していただき、ご自身の自己肯定感も高めながら、施設の子どもたちへ何を伝えていったら良いのか、どのように関わっていけば良いのかなどを学びます。

研修は全部で約12時間程度で、例えば土日などの休みの日をつかって受講する場合なら2日間で終了、平日の夜をつかって受講する場合なら4日間で終了します。スタッフになりたい方のご都合をお聞きして日程を調整しながら開催していきますので、まずはこのページの下部のフォームからお申し込み下さい。

*研修費 10,000円と、NPO年会費 3000円がかかります。(子どもたちの支援に使われます)

 

子どもの自己肯定感を育む方法のセミナー

セミナー風景

施設の子どもたちの自己肯定感を育むプログラムのエッセンスを凝縮した、2〜3時間程度のセミナーやお話会で講師をさせて頂きます。お子様を持つ親や子どもの教育に携わる方などにお役に立てる内容をお話しします。

セミナーの内容(例)
・自己肯定感が高まる場づくりの方法
・自信が高まる自己紹介
・自信を高める3ステップ
・自己肯定感が高まるアートワーク「私のツリー」
・児童養護施設について
・ポーラスターの活動について

講師料について
・企業・団体様の場合:5万円(交通費・宿泊費は別途)
・個人の主催者様の場合:売上金額から会場費と交通費などの経費を引いた利益を、主催者様・正木・NPO法人ポーラスターへの3者へ、1/3ずつ分配をお願いしています。(NPO法人ポーラスターへ分配されたお金は、子どもたちの支援に使われます)

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