会社紹介資料・採用ピッチ|地域密着企業のパワポ事例と作り方のポイント

会社紹介(採用ピッチ)をWEB上に公開する企業が近年大幅に増加していますが、取り組んでいる企業はシステムやアプリ開発を手掛けるIT系に偏っているのが現状です。

そこでこの記事では、IT系企業以外の地域密着型企業のパワーポイント事例を重点的に紹介して、多くの中小企業の採用活動の参考になる情報をまとめました。

悩むひと

IT系以外の事例も参考にしたい…

KEI

地域密着企業の事例も2つ紹介します。
この記事の期待効果
・IT系以外の中小企業が会社紹介資料の参考になる
・事例から何を掲載するべきかがわかる
・会社の魅力を伝えるヒントが得られる

伝説の採用ピッチ事例 株式会社SmartHR

様々な企業が採用ピッチを公開するきっかけとなった最も有名な事例です。素晴らしい内容とデザインで、ほとんどの企業が参考にしている事例なのでご紹介しておきます。

目次
1. 会社概要(沿革、過去のオフィス紹介など)
2. 組織について(職種、比率など)
3. 事業について(サービスの紹介、今後の方針など)
4. 働く環境について(福利厚生、評価制度、給与テーブルなど)
5. 社風・文化について
6. いまSmartHRに入社してやることあるの?

IT企業のその他の事例のオススメ記事
https://note.com/jony_fujimura/n/nf69e8ac3915f

 

地域密着企業事例 株式会社ユウマペイント

千葉県で塗装業やリフォーム業などをおこなう地域密着企業の会社紹介資料です。

採用ピッチの事例を調べるとIT系企業ばかりな中、珍しい塗装業・リフォーム業の会社で素晴らしい内容なので、特に地域密着で商売をされている企業の参考になると思います。

目次
1. 会社/事業概要
2. 組織図/企業文化
3. 採用情報
4. ユウマペイントの日常

地域密着企業事例 マティクスグループ

岡山県で給油サービスや車検を始めとしたトータルカーライフサポートの事業をおこなう地域密着企業の会社紹介資料です。

こちらも採用ピッチの事例では珍しい業種の貴重な事例で、内容がしっかりまとまっていて充実している素晴らしい資料なので紹介いたします。

目次
1. マティクスの想い
2. 事業内容
3. 組織・文化
4. 募集要項
5. おわりに

会社紹介資料(採用ピッチ)の基本構成

様々な企業の採用ピッチに共通している基本構成は以下となっています。

  1. 表紙:シンプルなものが多い
  2. 目次:ページ数が多いので目次があった方がわかりやすい
  3. トビラ:内容の切り替わりがわかりやすい
  4. 会社紹介(概要・沿革・ビジョンなど)
  5. 事業紹介(内容・実績・目標)
  6. 代表・メンバー紹介
  7. 求人情報(給与・福利・人物像)

会社紹介資料(採用ピッチ)の目的

会社の魅力を伝える

求職者に対して会社の魅力を伝えて採用に結びつけることが主な目的です。

そのためには会社の魅力を棚卸しして言語化する必要がありますので、初めて採用ピッチ制作に取り組む場合には難しく感じられるかもしれません。

経営者が考える魅力、そのほかの社員が実際に感じている魅力、お客様から見た時の魅力など、さまざまな視点から自社の魅力を洗い出して、重要度が高いものから資料に掲載していきましょう。

株式会社SmartHRの場合であれば、6ページなどで紹介されている沿革で会社の急成長ぶりを紹介したり、平均年齢の若さ、幅広い出自のマネージャー、サービスの導入企業(有名企業や官公庁)、会社の存在意義、働き方の自由さや企業文化など、様々な魅力を網羅的に紹介しています。

相手の知りたい事を伝える

会社説明資料を読む相手(求職者)が知りたい情報は、最低限の情報である募集要項・給与・福利厚生に加えて、採用ペルソナを設定して絞り込んでいくことができます。

どんな価値観を持つ人物を採用したいかを考えて採用ペルソナを設定、その人物が知りたいと思っていることを想定して資料に掲載してください。

そして実際に資料を活用してみて、相手の反応を見ながら改善を繰り返して行きましょう。

例えば、子育てや結婚生活を重視している人物であれば、男性社員の育児休暇の過去実績なども知りたいと思うでしょう。将来的に独立をしたいと考えている人物であれば、独立して活躍している先輩の存在や、経営にも関われる環境などがあれば魅力を感じるでしょう。

また、中小企業やベンチャー企業の多くは、大企業のように経営的に安定しているわけではなく、様々な課題を抱えているのが普通だと思います。

そのような課題などもあらかじめ伝えておくことで、納得した上で応募してくれる人材の採用につながります。会社の魅力だけでなく課題も伝えておく方が誤解を減らすことができます。

 

採用のミスマッチを防ぐ

求職者が「就職してみたら思っていたのと違う…」
または企業が「面接ではよかったけど期待していた人材と違う」

というような採用のミスマッチが起きないように、充分に判断材料を伝えておくことも会社説明資料の目的です。

会社が求めている人物像や会社の価値観を伝えて、明らかにそれに合わない人が応募してくることを防ぎましょう。

 

まとめ:会社の魅力を伝えるために大切なこと

この記事紹介してきた会社紹介資料の事例から、会社の魅力を伝えて採用に結び付けるためには3つの大切なことがあります。

  1. 採用ペルソナの設定:どんな価値観の人物を採用したいか(ペルソナは複数でも良い)
  2. 自社の魅力を言語化:経営者や働く社員が自覚している魅力だけでなく、求職者が魅力的と感じるようなものを見つけて言葉で伝える必要があります。
  3. 自社の課題を明確化:課題を明確にすることも簡単ではありませんが、今働いている社員のためにもこれから働く人たちのためにも、課題を明確にして対策を講じていく必要があります。

これらの情報が、会社紹介資料の作成や採用活動にお役に立てればと思います。

パワーポイント作成にオススメ記事

最後に、資料作成のスキルを磨くためのさらに具体的なテクニックやヒントを提供する記事を紹介します。

プレゼン資料が「見やすい!」を実現する9つの要点とパワーポイントサンプル 説明資料の作り方3ステップとデザインのポイント【見本サンプルあり】

KEI

最後までお読みいただき有難うございます

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