こんにちは、OFFICE YourDesignの正木です。
今回は、人の心と身体に強く影響している
微生物についてご紹介していきます。
自分自身や周りの大切な人の、心と身体の健康を守るために、心理学を学んだり、ヨガやスポーツジムなどで身体を動かす方が沢山おられます。
人生を楽しむためにも、仕事をバリバリ頑張るためにも、心身の健康維持に気をつけるのは大切なことですよね。実はまだまだ知られていない微生物の働きですが、心と身体の健康に強く影響していることがわかってきています。
微生物の人への影響の大きさを学び、健康に役立てていただくために、興味深い情報を紹介していきます。
微生物の影響1. 食べ物と微生物
普段食べている発酵食品(味噌、醤油、日本酒、ビール、ワイン、パン、チーズ、ヨーグルト、漬け物など)は、健康食品として注目されていますが、これらは全て微生物の働きによってつくられています。
食べ物を腐敗から守り、栄養素を増やし、美味しさを引き出すという素晴らしい機能があり、身体をつくる食べものによる健康と微生物の働きには深い関係がありますが、実はメンタル面の健康にも効果があります。
微生物の影響2. 幸せホルモンと微生物
人が幸せを感じている時に分泌される『セロトニン』というホルモンはご存知ですか?
近年増え続けている、ウツ病などの心の不健康は、セロトニンが少ないことや、ストレスホルモンが多すぎることが原因の一つとして言われています。
この『セロトニン』という幸せホルモンをつくってくれるのが腸内の微生物です。やる気ホルモンとして知られる『ドーパミン』も、腸内の微生物がつくっています。
腸は脳よりも先につくられた臓器であり、第1の脳とも言われていて、腸内環境を整えることは、身体の状態だけでなく、脳と心の状態を整えることにもつながっています。よく知られている乳酸菌や酵母菌などを食べ物などから摂取して、腸内の善玉菌を増やしていくことは、幸せホルモンややる気ホルモンも増加していきます。
微生物の影響3. 赤ちゃんと微生物
お母さんの母乳には、赤ちゃんに必要な栄養素が沢山含まれていて、身体の免疫力や精神的な安定に影響していることはよく知られていますが、この母乳には700種類の微生物が含まれているという研究結果もあります。
さらに産まれてくる時に膣内の常在菌を獲得するので、産道を通って産まれる場合と、そうでない場合とでは持っている微生物が違っていて、赤ちゃんは産まれた時から、母親の身体から沢山の微生物を受け取って育っていきますが、この時に受け取ることができた微生物が、その後の心身の健康にも関わりが深いようです。
私たちの身体には沢山の微生物がいる
人間の細胞の数は、何個か知っていますか?
諸説ありますが、37兆〜60兆個だと言われていて、ひとりの人間の身体は、目に見えないほど小さい沢山の細胞から構成されています。では、ひとりの人間の身体にいる微生物は、どのくらいかというと、1000兆個と言われています。
細胞の10倍以上の数の微生物たちが、人の身体に住んでいるということですので、ある意味私たちの身体は微生物たちにとって大きな森のような、もしくは沢山の生き物が住む地球のようなものかもしれません。
わたしはこの事実を知るまで、自分の身体は自分自身のものであり、自由に扱って当然だという風に考えてしまっていたのですが、目に見えないほど小さな生き物たちが、1000兆も住んでいる大きなコミュニティなので、自分以外の生き物のためにも身体を大切に扱いたいなぁと思うようになりました。
本当は怖い、除菌・殺菌・滅菌
これまでご紹介してきたように、私たちの身体はいわば微生物だらけで、その微生物たちが心身の健康に強く影響しています。
その微生物たちを、殺菌してしまったらどうなるでしょうか?世の中には多くの除菌消臭スプレーなど、菌を殺すものが市販されていますが、これらは悪玉菌だけでなく、多くの善玉菌も殺してしまいます。目には見えないので、なんとも思わないかもしれませんが、自分の健康のために働いてくれている微生物たちも殺してしまっています。
必要以上の過剰な除菌は、むしろ逆に健康から遠ざかってしまう危険性がありますので、注意して必要最低限に使用された方が良いでしょう。