健康と食材について一流の料理人に聞いた本当は怖い話

KEI

料理人の吉野雄司さんより、健康と食材についてお話を伺ってきました。

普段口にしている食べもの、一般家庭では食材にまでこだわって良いものを選ぶというのはなかなか難しいのが現実かも知れません。しかし食材選びは料理の味もさることながら身体の健康にも深く関わっていることを教えていただきました。

この記事が健康で幸せに暮らしたいと願う人のお役に立てば嬉しいです。

 

『一物全体』『食事療法』などを大切される一流の和食料理人 吉野雄司さんのプロフィールや前回の記事『健康と調味料』はこちらからご覧ください。

健康と調味料について一流の料理人に聞いた6つの注意点

 

注意
この記事の内容は必ずしも科学的なエビデンス(証拠)に基づいているものではありません。吉野さんの料理人としての経験や、難病のお子さんを持つ親としての経験などから得たり感じたことを語っていただき記事としてまとめています。参考にされる場合は自己判断でお願いします。

野菜と健康の関係

野菜

KEI

お店ではどんな野菜を使われていますか?
うちではオーガニックのなかでも特に自然栽培で自家採取されているものを第1候補にしています。

一喜 吉野さん

農薬について知って欲しいこと

当たり前のことですがスーパーなどで安売りされている野菜は農薬や化学肥料が使われています。

この農薬の害を一番良くわかっているのは農家さんです。現在自然栽培などをされている農家さんも、以前は農薬と化学肥料を使っていて肌が荒れてしまったり体調が悪くなる健康被害のため農薬を使うのを辞めたという話をいくつか聞いています。

あとはゴルフ場のキャディさんなんかも芝生に農薬などが使われているので足が荒れてしまうことがよくあるそうです。それが身体の中に入ったらどうなってしまうのでしょうか?

農薬って飲んだら死にますよね?
なぜそれを子どもに食べさせるのでしょうか・・・。

一喜 吉野さん

妊婦さんには特に気をつけて欲しいのですが、農薬は羊水のフィルターを通り抜けて子宮内に蓄積されてしまう可能性があります。もちろん胎児にも強く影響するでしょう。男性の場合は膀胱に蓄積されて前立腺などに影響があるとも言われています。

 

化学肥料について知って欲しいこと

化学肥料は主に野菜の成長を早くするために使われていますが、土も水も汚染してしまい虫も微生物もいなくなってしまいます。収穫したい野菜は確かに早くたくさん出来ますが、その他の草木や生き物たちが住める環境では無くなってしまうのです。

野菜の数や特定の栄養価は化学肥料で上がりますが、たくさんの生き物の営みが宿った食べものではなくなってしまいます。

 

野菜が不足すると細胞の元気がなくなる

現代人の多くは野菜の摂取量が不足していると感じています。

一喜 吉野さん

腸内細菌たちのエサは主に食物繊維です。善玉菌の働きによって腸内フローラが良い状態になり血糖値の上昇なども防いでくれます。

逆に動物性のものばかり食べていると悪玉菌や活性酸素が増えてしまい、ミトコンドリアに栄養が供給されなくて細胞の元気がなくなって活発に働けなくなってしまいます。元気も気力も失われていき血液が汚れて基礎体温も低くなり、結果として吹き出物・肌荒れなど様々な症状が現れてきてしまいます。

 

有機野菜=良い野菜とも言えない

有機JAS認定を受けているものでも良くないものがあります。農協が指定する農薬や化学肥料が一定量使われていますし、有機野菜にはF1種がたくさん出回っています。一番理想は自然農法ですが、収穫量が天候などにも左右されやすく手間もかかるので値段が高くはなってしまいます。

補足説明
F1種とは本来であれば遺伝子異常の形質であり自然淘汰されていくはずの『雄性不稔株』を利用した作物で、見栄えもよく大きさや重さが均一化できて流通コストが下がるなどの経済的なメリットがある一方で、無精子症など男性不妊症の原因となる可能性なども指摘されていて、人体や環境へどのような影響があるのか未知数です。

 

肉と健康の関係

ステーキ

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お肉はどんなものを使われていますか?
肉はほとんど出していなくて、コースのなかで1品ほど和牛を使った料理があります。

一喜 吉野さん

肉はエサに抗生物質が使われていたり遺伝子組み換え作物が使われている可能性があります。飽和脂肪酸の問題もありますので、牛肉などは嗜好品としてたまに少しだけ食べるというのが良いと思います。

毎日のように肉や揚げ物を食べていている方もいるので、前述の野菜不足による腸内環境の悪化も心配されます。

魚も養殖の場合は抗生物質などの心配があるので天然魚を使っています。魚の油は不飽和脂肪酸なので人間の身体の中に入っても固まりませんので、昔から日本人に食べられてきた魚を食べるのが日本人の身体に合っていると考えています。

補足説明
腸内環境は身体の健康だけでなく心の健康にも深く関わっていることがわかってきています。善玉菌の働きによって幸福ホルモン『セロトニン』や睡眠の質に影響する『メラトニン』がつくられています。

 

乳製品と健康の関係

牛乳

KEI

牛乳やチーズなどの乳製品についても教えてください。
日本人のほとんどは乳製品に含まれるカゼインを吸収できないので胃腸に負担をかけてしまいます。

一喜 吉野さん

ですので腸内環境にとってよくありませんし、乳牛への乳を出やすくするためのホルモン剤なども心配です。

乳製品は香りも良いし料理に使ってもコクが出て美味しいと感じやすいというメリットもあるので、嗜好品としてたまに楽しむくらいが良いと思います。

ちなみに牛乳にはカルシウムが沢山含まれていると宣伝されていますが、例えば豆腐や切り干し大根などにも沢山含まれていますので牛乳以外で充分摂取できます。

 

卵と健康の関係

卵

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卵はどんなものを使われていますか?
放し飼いで自然なエサで育てられた鶏の卵を使っています。

一喜 吉野さん

スーパーなどで安売りされている卵はどのように産まれているか知っていますか?

とにかく沢山の卵を産ませるために抗生物質などを使い、狭くて暗い工場のようなところで卵を産ませ続けさせられる奴隷のような鶏たちが沢山います。

あと鶏のエサには遺伝子組み換え作物が使われている可能性もありますね。

 

お米と健康の関係

ご飯

KEI

お米はどんなものを使われていますか?
自然米を使っています。

一喜 吉野さん

昔から日本人の主食であるお米には特別なエネルギーがあると感じます。現代人は『糖質ダイエット』などといって主食であるお米を食べずに肉を食べるなんていう人もいますがもったいないことです。

また白米は玄米などと比べてエネルギーがかなり減ってしまっていると感じます。玄米(全粒米)や分つき米に含まれる『ぬか』には様々な栄養素が含まれていますし、不溶性食物繊維があり大腸の掃除や毒素を排出するためにも必要です。

米ぬかのなかに栄養が入っているのにわざわざ取り除いて、足りなくなった栄養を豚肉など他のもので補おうとするのですから効率も悪いし沢山の食料を消費してしまいますね。玄米や分つき米を食べることで肉食も減らせます。

 

スパイスと健康の関係

色んなスパイス

KEI

スパイスについても教えていただけますか?
本来はその土地に根ざしたスパイスを使うのが良いと考えています。

一喜 吉野さん

例えばインドでは暑い土地だから汗をかいて涼しくなるためにスパイスを使うようになったり、寒い土地では身体を温めるために辛いものを食べたりという必要性があって使われてきたものです。現代の日本の食生活では本来必要がないはずのスパイスを大量にとりすぎることは問題かもしれません。

試しに『とうがらし』を脇に挟んでしばらく置いておくとどうなると思いますか?

『とうがらし』が目に入ったらどうなりますか?

細胞が傷つくほどの刺激があるわけですよね、それが身体の中に入るのですから胃や腸はどうなってしまうのでしょうか?おそらくはかなり炎症して傷ついてしまっていると思うんですね。

これは内臓へのテロ行為だと思います。

一喜 吉野さん

 

まとめ:知らない内に食べている怖さ

死んでいる蜂

野菜・肉・乳製品・卵・お米・スパイスなど普段なにげなく食べているものには何が使われていて、自分の身体にどんな影響があるのか、吉野さんより様々なことを教えていただきましたが・・・

KEI

知らない事だらけでちょっと怖くなりました。

自分を含む普通の一般的な生活をしている大多数の人が食べている食材の多くは、身体の健康にも環境にも良くない影響があることに驚きました。正直なところ日々食べているものや生活スタイルを急に変えることは難しいかもしれません。

しかし一番怖いのは知らずに選び続けていた事だと思います。

わたしの両親は二人ともガンになっているのですが、最近よくいわれる『2人に1人がガンになる時代』には食べものの影響があるのではないかと思わずにはいれません。

ガンの原因は?親しい人が3人もガンになって気づいた事

 

色々な情報を知ってそれでも身体に悪いものを選ぶのはその人の自由だし自分の選択の責任を負えばよいのでしょう。(地球環境や他の生き物への影響や、未来の人たちへの影響も考えて欲しいと思いますが・・・。)

わたしは地球や他の生き物と調和して健康で幸せに生きるために、より良い選択をする人が1人でも増えて欲しいのでこれからも記事を書いていきます。

それでは、また☆