大学生のための企画書の書き方:学生コンペの実例や構成とデザインの基本

大学生のための企画書の作成方法を紹介します。ハイレベルな実例や基本的な書き方、デザインのポイントなど、役立つ情報を提供します。自身のアイデアを効果的に伝えるためのスキルを身につけましょう。

悩むひと

企画書の書き方がわからない…

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大学生に役立つ情報をまとめました
この記事の期待効果
・大学生が作成した企画書が見れる
・企画書の基本的な書き方がわかる
・企画書のデザインのポイントがわかる

第1章 大学生のハイレベルな企画書の例

メタバース新プロジェクトの企画書

近畿大学の学生が作成した企画書。

マイナビが主催する「課題解決プロジェクト」という企画コンテストで、日本電気株式会社(NEC)からのメタバースに関する新しいサービスというお題に対して1位を獲得した企画書です。slideshareというサイトで公開されています。

上記の企画書のページを開く

 

空き家問題を解決する新サービスの企画書

中央大学の学生が作成した企画書。

こちらもマイナビが主催する「課題解決プロジェクト」という企画コンテストで、ニトリホールディングスからのニトリのリソースを活用した新規事業というお題に対して2位を獲得した企画書です。slideshareというサイトで公開されています。

上記の企画書のページを開く

 

ビジネスプランコンテストに応募した企画書

信州大学の学生が作成した企画書。

キャンバスベンチャーグランプリという学生ビジネスプランコンテストで、実際に応募された企画書サンプルを見ることが出来ます。

上記の企画書サンプルのページを開く

 

高校生のハイレベルな企画書とプレゼン(おまけ)

大学生ではありませんがおまけ情報として

創造性無限大「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のサイトでは、過去の受賞プレゼンを動画で見ることが出来ます。

高校生ビジネスプラン・グランプリのサイト

 

第2章 企画書を書く前に押さえておくこと

企画書とは?

企画書は、ビジネスやプロジェクトなど、あるアイデアや計画を具体化し、他の人に説明するための文書です。

社会一般では、企画書は新しいビジネスの立ち上げや提案、予算計画の提出など、さまざまな場面で使用されます。企画書はアイデアの概要や目的、実施計画、予算、期待効果などを詳細に記載し、関係者や上司、投資家などに説得力を持って伝える役割を果たします。

要約すると、企画書はアイデアを具体的に表現し、他の人に共感や支持を得るための重要な文書です。

企画書と提案書の違いは?

企画書と提案書は、どちらもアイデアや計画を他の人に伝えるための文書ですが、微妙な違いがあります。

一般的に、企画書は新しいプロジェクトやビジネスの立ち上げに関する詳細な情報を提供し、実現性や効果を説明します。

一方、提案書は既存の問題やニーズに対して解決策を提案し、その実施方法やメリットを提示します。

つまり、企画書は新しいアイデアやビジネスの構想を説明するので、必要な予算・人員・スケジュールなどの実現するための具体的な情報も必要になりますが、提案書は既存の課題に対する解決策を提案することに焦点を当てているので、新しいアイデアをまとめただけでも成立し必ずしも具体的である必要はありません。

両者は異なる文書であり、目的や文体、内容に違いがありますので注意が必要です。

企画書作成で使用するソフト

企画書の作成には、教育やビジネス環境では主にパワーポイントワードが広く利用されています。

パワーポイントはプレゼンテーション用のスライドを作成し、ワードは文章や表を編集するのに適しています。また、MacユーザーにとってはKeynoteが人気であり、豊富なテンプレートやデザインの自由度が特徴です。

最近では、ブラウザやアプリ上で資料やスライドを作成できるCanvaというサービスも注目されています。Canvaは直感的な操作性と多様なデザインオプションを提供し、プロフェッショナルな見栄えの資料を作成するのに役立ちます。

 

第3章 企画書の書き方の基本

企画書作成の基本的な流れ

企画書の目的と対象者を明確にする

企画書を作成する際に重要なのは、自分の企画書の目的と対象者を明確にすることです。

自分が何を達成したいのかを明確にすることで、企画書の内容を一貫させることができます。また、企画書を読む相手のことを考えて、彼らのニーズや関心に合わせた内容やアプローチを考えることができます。

目的は、例えば新しいプロジェクトの提案やイベントの開催など、具体的な成果や目標を明確に示すことが重要です。対象者は、大学の先生や学内の関係者、クラブのメンバーなど、企画書を読む大学生を指します。

彼らの背景や関心事に基づいて、企画書の内容やアピールポイントを適切に設計する必要があります。

企画書の目的と対象者を明確にすることは、企画書の効果を最大限に引き出すために欠かせません。これにより、読み手に対して的確な情報を伝えて関心を引きつけることができます。

自分の企画書を作成する際には、目的と対象者を明確にし、読み手のニーズに合わせた内容を考えてみてください。そうすることで、より効果的な企画書を作成することができるでしょう。

企画書のよくある失敗例

企画書を作成する際には、よくある失敗例に注意しましょう。これらの失敗例を知ることで、同じミスを避けることができます。

まず、目的や目標が曖昧なままではいけません。企画書では、具体的な目的や目標を明確に示すことが重要です。抽象的な言葉や曖昧な表現ではなく、具体的な内容を記述しましょう。

また、情報の過剰や不足も注意が必要です。情報を詰め込みすぎると読みづらくなり、逆に必要な情報が足りないと伝わらないことがあります。必要な情報を適切なバランスで提示するように心掛けましょう。

文体や表現の乱れも避けるべきポイントです。特にビジネスプランの企画書はプロフェッショナルな印象を与えるために正確で分かりやすい文体を心がけましょう。誤字や脱字、不明瞭な表現をチェックし、読みやすい文章に仕上げることが重要です。

また、読み手のバックグラウンドや知識レベルにも配慮しましょう。専門用語を避け、平易な言葉で説明することが大切です。

これらの失敗例を避けるためには、企画書作成前に計画を立て、構成をしっかりと組み立てることが重要です。読み手の視点を意識しながら、明確な目的や必要な情報を伝えるように心がけましょう。

大学生の皆さんもぜひこれらのポイントに気を付けて、素晴らしい企画書を作成してください。

企画書の文章や構成はPREP法が基本

PREP法は、企画書の文章や構成においてビジネスの現場でもよく使われている方法です。

  1. Point(要点): 企画書での結論や主張を明確に示す。読み手に伝えたい最も重要なポイントを明確にする。
  2. Reason(理由): 結論や主張に至るまでの理由や根拠を提示する。なぜその結論や主張が妥当であるのかを説明し、読み手に納得感を与える。
  3. Example(具体例): 結論や主張を支持する具体的な事例やデータ、状況を示す。具体的な例を挙げることで、理由や根拠に説得力を持たせる。
  4. Point(要点): 最後に再び要点を強調。読み手にとって重要なポイントを最後に再確認させることで、メッセージの浸透度を高める。

PREP法を活用することで、企画書の論理的な構成と説得力を高めることができます。

要点を明確にし、それを適切な理由や具体例で裏付けることで、読み手に内容を分かりやすく伝えましょう。

他にもフレームワークを知りたい方はこちらのページもご覧ください。
プレゼン資料・企画書・スライド構成の基本と7つのフレームワーク

第4章 大学生の企画書に必要な項目

ビジネスプラン企画書

大学生がビジネスプラン企画書を作成する際には、基本的に以下の項目を含めることが求められます。

  1. ビジネスの概要と目的
  2. ターゲット市場や競合状況の分析
  3. 提供する商品やサービスの詳細や特徴
  4. 価格設定や販売戦略
  5. 組織体制や人材の配置
  6. 財務プラン
  7. 将来の成長戦略

もちろんケースバイケースであり、これらの内容全てを求められるわけではありませんが、総合的なビジネスの計画を具体的に示す必要があります。

ビジネスプラン企画書は、投資家やパートナーとのコミュニケーションにも役立ちますので、情報を明確かつ説得力を持って記載することが重要です。

サークル活動などの企画書

大学生の活動として、サークルやイベントの企画書を作成する場合、以下の項目を含めることが重要です。

  1. 活動の目的やテーマ
  2. 参加者が得られる価値や魅力
  3. 活動の内容やスケジュール
  4. 場所、予算などの詳細
  5. 活動の実施方法
  6. チームメンバーの役割分担
  7. 広報活動や参加者の募集方法

また、活動の効果や成果を示すために、過去の成功事例や参加者の声を取り入れることも効果的です。

サークル活動やイベントの企画書は、メンバーの共有やスポンサーへのアピールに役立つ重要な文書となります。

就職活動のための企画書

大学生の就職活動では、企画書を使用して自己PRやキャリアビジョンをアピールすることが重要です。

あくまで例としてですが、就職活動のための企画書には、以下の項目が効果的だと考えられます。

  1. 自己紹介や学習・成果
  2. 自己の強みやスキル
  3. 実務経験やサークル活動などのエビデンス
  4. 志望企業への熱意や関心
  5. 自身の目標と企業とのマッチングポイント
  6. 就職後のビジョン
  7. 将来の成長戦略キャリアプラン
  8. 作品のポートフォリオ

就職活動のための企画書は、自己分析や志望動機を整理し、自身の価値を明確に伝えるための重要なツールです。

特に就職を考えている業界の企画書を大量に読んでおきましょう。

 

第5章 わかりやすい企画書のデザイン

企業がからむ場合はコーポレートカラーに留意

企業が関与する場合、企画書のデザインにおいてはコーポレートカラーに留意することが重要です。

企業のブランドイメージを反映させるため、企業のロゴやブランドカラーを活用することで一貫性を持たせることができます。コーポレートカラーは企業のアイデンティティを象徴し、視覚的な印象を与えます。

そのため、企画書の背景やヘッダー、グラフや図表などの要素にコーポレートカラーを使うことで、プロフェッショナルで統一感のある印象を与えることができます。

ただし、使いすぎは避け、情報の可読性や視認性にも配慮することが大切です。コーポレートカラーを上手に活用しながら、わかりやすく魅力的なデザインを心掛けましょう。

読み手のためのユニバーサルデザイン

企画書のデザインは、読み手のためのユニバーサルデザインにも配慮することが重要です。

ユニバーサルデザインは、さまざまな人が快適に情報を受け取ることができるデザインの考え方です。

例えば、フォントのサイズや色彩の使い方は、視覚的に読みやすくするために適切な配慮が必要です。また、適切な行間や段落の配置、見出しの使い方も情報の整理やスキャンのしやすさに影響します。さらに、図やグラフの説明やキャプションの追加、文章の簡潔さなども重要です。

ユニバーサルデザインを取り入れることで、視覚的な障害や読解力の違いがある人々も含めて、広い範囲の読み手にとってわかりやすく魅力的な企画書を作成することができます。

企画書デザインをさらに知りたい方は以下のページもご覧ください。
プレゼン資料作成の要点【作り方・デザイン・構成の基本とコツ】

 

図解やビジュアル表現でわかりやすさが格段にアップ

図解などのビジュアル表現を活用することでわかりやすさを向上させることができます。

図やグラフを使うことで、複雑なデータや概念を視覚的に表現し、情報の理解や伝達を助けることができます。

例えば、棒グラフや円グラフを使って数値をわかりやすく比較したり、フローチャートやマインドマップを使ってプロセスや関係性を整理したりすることができます。さらに、イラストやアイコンを使って重要なポイントを強調することも効果的です。

ただし、図解を使う際には適切なラベリングや説明文を付けることで、読み手が正確に理解できるように配慮する必要があります。図解を駆使して、分かりやすく魅力的な企画書を作成しましょう。

 

まとめ:企画書は社会人も苦労している

この記事では、大学生の皆さんにも効果的な企画書を作成するための基本的なノウハウや情報を伝えてきました。
まとめると、以下のポイントが重要です。

  • 目的と対象者を明確にし、企画書の焦点を絞る。
  • PREP法を使って、文章や構成を整える。
  • ビジュアルデザインに工夫し、コーポレートカラーやユニバーサルデザインを考慮する。
  • 図解やグラフなどのビジュアル表現を活用してわかりやすさを高める。

企画書の作成は、社会人でも難しいと感じる人が多くいます。

なぜなら、大学でも会社でも企画書の作り方を教えてくれる所はほとんどないため、独学で学んで奮闘するしかないのが現状だからです。

社会人でも企画書作成には苦労し、時には挫折感や不安を感じることもあります。学生である皆さんが企画書作成に頑張って取り組む姿勢自体がすでに素晴らしいですし、将来の自己成長やキャリアにも大いに役立つスキルです。

自分のアイデアやビジョンをしっかりと伝えるために、ぜひ努力を続けてください。成功への道はそこにあります。

企画書づくりの参考書籍

色々なデザインのサンプルが見れて、いま作成中の資料に使えるアイデアがきっと見つかる便利なネタ帳的な一冊です。

特にゲーム業界へ興味を持っている学生は、ゲームで遊ぶことも大切ですがゲーム制作現場の企画書もたくさん読みましょう。

さいごに:社会に出てからも活かせるスキル

 

企画書作成を頑張っていくことは、社会に出てからの活躍にも大いに役立ちます。

企画書作成には論理的思考や情報整理能力、コミュニケーション力などが求められます。これらのスキルはビジネスやプロジェクトの中でも重要な要素であり、社会人としての成長にもつながります。

だからこそ、大学生の皆さんにはぜひ企画書作成に取り組んでほしいと応援したいのです。自分のアイデアやビジョンを明確にし、それを具体的な形に落とし込む力は、将来のキャリアやプロフェッショナルとしての活躍においても大いなる武器となるでしょう。

未来の成功を心から応援しています。

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