出版したい人のためのブログの書き方&3つの活用法とメリット

ビジネス書・実用書の出版を目指している方に役立つ、ブログの活用法やメリットを詳しく紹介しています。

この記事の期待効果
・出版企画書の目次をつくりやすくなる
・出版決定後の執筆作業がスムーズになる
・ブランディングにも役立つ

出版に役立つブログ活用法

1. ネタとコンテンツを貯めておく

出版に役立つブログにするためには、基本的に1記事あたり2000文字以上を目安に書いていきましょう。読者の役に立つコンテンツを提供していく情報メディアとして構築することで、本を執筆する時のネタやコンテンツを貯めておけます。

ちなみに、千田琢哉さんの「作家になる方法(あさ出版)」にも、ブログがそのまま書籍化されたというエピソードが紹介されていました。

千田本5冊目『存続社長と潰す社長』(マネジメント社)は脱サラ後のブログがそのまま書籍化されたものである。  すでに公開されていたコンテンツにもかかわらず「これは面白い!」と出版が決定した。

千田琢哉. 作家になる方法 (p.264). 株式会社あさ出版. Kindle 版.

将来的に書きたい本の内容を、ブログに書き溜めておくと、出版企画が採用された際にも、原稿の執筆に余裕を持って取組めて早く仕上げることができるようになります。

KEI

私はプレゼン資料の本を書くために、約30記事を書きました。

2. 長い文章を書く習慣を身につける

一般的なビジネス書は7万字〜10万字を執筆する必要があります。

これだけ多くの文章を書くことは、慣れていない人にとってはかなり大変な仕事になります。また、ビジネス書の著者のほとんどは、本業のビジネスと並行して執筆作業をすることになりますので、執筆のために時間を確保したり、集中できる環境を整えたり、色々と工夫が必要です。

仮に4ヵ月間で7万文字の原稿を書くとすると、約120日間でだいたい17週間です。単純計算で1週間あたり約4000文字の原稿を書いていく必要があるので、ブログ1記事を2000文字で考えると毎週2つの記事を執筆するくらいの分量を、書き続けなければなりません。

まだ出版企画が採用されていなくても、ブログを毎週2記事書いておくと、どのくらいの時間を確保しなければならないかがわかってきます。また、文章を書く習慣を身につけることができるので、出版が決まってからも毎日(毎週)のルーティンのように、作業を進めていくことができるようになります。

3. コンテンツのテストマーケティング

執筆したブログ記事は、何人に読まれているのかアクセス数が簡単にわかります。これによって記事の内容が世の中のニーズを満たしているものなのかどうかを判断する材料を得られます。

出版したい本の企画や内容をブログに書いてみて、アクセス数を確認していきましょう。ブログの読者と本を買って読む読者は全く同じではありませんが、世の中にどのくらいニーズがありそうなのかを探るテストマーケティングにもなります。

実際にやってみなければ実感がわかないと思いますが、読者のニーズに応えることが本当に大切です。自己満足な記事を2000文字書いてもほとんど誰にも読まれません。普段使っているSNSに投稿すれば、友人・知人が反応してくれますが、あなたのことをまだ知らない読者は、自分の役に立たない情報には見向きもしません。

普段から読者ニーズを意識してブログを書いていくと、出版企画も読者ニーズを考えたものにしていくことができます。

 

ブログ執筆のメリット・期待効果

ブログは出版や執筆に役立つだけでなく、その他にもメリットがあります。

専門分野をさらに深く極める

記事を書く中で、自分が既に持っている情報をアウトプットするだけでなく、様々な情報を調べてインプットする必要性が出てくるため、専門分野の情報がさらに集まってくるようになり、本業のスキルや知識も高めることができます。

本業の仕事においても、より高い価値を提供できるようになる効果が期待できます。

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大量のインプットとアウトプットでレベルアップします。

ブランド力を高められる

有益な情報を提供している情報媒体(ブログ)を構築できれば、専門家としてのブランド力を高められます。

読者のニーズを満たした記事を書くと多くの人がブログに集まるようになり、専門家として認知度を高めたり見込み客となる読者と関係構築したりすることができます。

肝心の出版企画がなかなか採用されない場合も、ブログ記事はムダにならないので、コツコツ書き溜めつつ、出版のチャンスに備えましょう。

検索から安定的にアクセスを集められる

例えば、執筆したブログ記事をSNSに投稿した場合、投稿した日にはSNS経由でアクセスがあります。(もちろん、フォロワー数や影響力によりますが)しかし、その次の日からはアクセス数がどんどん減っていくのが普通です。

これに対して、検索経由でのアクセスは毎日あまり変わらないことが普通です。例えば「プレゼン資料 作り方」などで検索している人の数はほとんど変わらないので、毎日安定的にアクセスがあります。

仮に、SNSに投稿した記事のアクセスが1000→500→200→100→50→0と減っていくことに対して、検索経由のアクセスは毎日100をキープしているようなイメージです。その後も検索需要は基本的に変わらないので、安定的にアクセスを集め続けることができます。

 

出版に役立つブログの書き方3ステップ

1. ブログ全体のテーマを決める

例えば、働く人のメンタル、リーダーシップ、コミュニケーションなど、どんなテーマのブログを構築していくかを決めます。

出版したい本と同じテーマや、経歴や強みを活かしたテーマ、本業の仕事につながりやすいテーマを選びましょう。色々なジャンルの情報を取り扱うよりも、専門分野に絞って深掘りしていく方が、アクセスが集まりやすくなりブランディングにも役立つ可能性が高くなります。

2. 記事の仮タイトルと目次をつくる

本文を書き始める前に記事の仮タイトルと目次構成案を作ります。

出版企画書と同じく読者ニーズのあるテーマを選んで、実現性・再現性が高いノウハウや、独自性のある目次を作成することが大切です。

ビジネス書の企画を考える場合は、なるべく無名の新人著者でも売れている類書を探します。出版社の方は書店の販売データを確認できますが、私たちの場合は書店をいくつかまわって、取り扱い状況を確認して予想していきます。

ブログの場合は検索キーワードの需要と、上位表示されている記事の内容を調査して、どのようなニーズがどのくらいありそうなのかを予想していきます。

3. 目次に沿って本文を執筆する

目次の章と節には「見出し設定」がとても重要です。

見出し設定をすることで、検索エンジンのAIに目次の項目であることを認識させることができるため、記事がどのような構成で作られているのかが判断できるようになり、良い評価を得やすくなります。

WordPressのサイトで記事を書く場合、タイトルには自動的に「見出し1」が設定されているので、本文内の章タイトルには「見出し2」さらにその中の節タイトルには「見出し3」を設定していきましょう。

検索エンジンは記事のタイトルと見出しを重要視しているので、この設定がとても重要です。これを適当にしてしまうと、どんな内容の記事なのかがよくわからないので、検索エンジンはどんな人にすすめたらいいのかが判断できなくなってしまい、検索結果に表示されにくくなります。

1記事あたり2000文字以上書くと、一日では書き終わらないこともよくあります。そんな場合も、見出しごとに区切って書いていけば、執筆作業に使える時間も計算して予定を組みやすくなります。

 

まとめ:出版企画にも執筆作業にもプラスになる

ブログを書くことは、コンテンツを磨きブランド力を高めること、検索ユーザーのニーズへの理解を深めること、2000文字以上の長い文章を書くこと、目次構成案をつくることなどにプラスになります。

本の場合は検索ユーザーではなくて、本を買う読者と出版社のニーズを理解することが必要です。そのため、リサーチする先が異なりますが、ニーズを調べたうえで目次構成案を作り上げていくことは同じなので、出版企画の目次構成案をつくることに役立ちます。

さらに、出版社が企画を検討する際には、著者候補の発信している情報を詳しく調べます。その時に、出版企画のテーマにあったブログ(情報媒体)があれば、その分野の専門家であることを証明し、コンテンツの魅力や文章能力があることを伝えられるので、採用される可能性を高められます。

また、出版企画が採用された後には、7万字〜10万字の文章を3ヵ月から半年くらいの期間で執筆する必要があります。本業と並行して2000文字以上のブログ記事を毎週2つ継続していて書いていれば、本の原稿もそれに近いペースで順調に書き進めていけるでしょう。

その他にも細々としたメリットはありますが、長くなるので今日はこのへんで終わりにします。

以上の理由から、これからビジネス書・実用書を出版したいと考えている方に、わたしはブログをおすすめします。良かったらチャレンジしてみてくださいね。

KEI

最後までお読みくださり有難うございます。