予約がとれない人気心理カウンセラーの根本裕幸さんの著書「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」を要約して紹介いたします。
この記事は、自己肯定感を高めるための本を探している方へ、著者が本を通じて伝えたいメッセージ、本の目次構成、自己肯定感が低い原因、自己肯定感を高める方法という項目に分けて構成しています。本の購入を検討されている方がご自身に合った本を見つける助けになれば幸いです。
Contents
要約:著者(根本裕幸さん)の伝えたいメッセージ
この本を通じて著者が読者に伝えたいメッセージを要約すると「敏感すぎる人が、自分軸で考え自己肯定感を高めることで、自分らしく生きて欲しい」です。
敏感すぎる人とは、この本では以下のように説明されています。
- 周りの人の顔色を常に伺っている人
- 他人を気にして言いたいことが言えない人
- 嫌われないために断れない人
- 意見を求められると頭が真っ白になってしまう人
- 人と会うとどっと疲れてしまう人 など
本の中の用語としては出てきませんが、いわゆるHSPや繊細さんとほぼ同じ意味と考えて大丈夫と思います。しかし、もしかするとあえてHSPという言葉を使っていない所に著者のこだわりがあるかもしれません。
根本裕幸さんの経歴
著者自身が「敏感すぎる人」として苦しんできて、カウンセリングに出会って心が癒された経験や、クライアントからの相談事例が基になっている、実践的な考え方や具体的なワークが紹介されています。
本の目次構成
本書の目次構成は、1日1章ずつ読み進めてワークに取り組むことで、7日間で自己肯定感を高めていく構成となっています。
1日目 今の自分に意識を向ける
1.いつも周りの顔色を気にして生きていませんか?
2.「あなたはどうしたいの?」と聞かれると困りませんか?
3.自分にダメ出しすることが癖になっていませんか?
4.自分が本当に好きなものがわからなくなっていませんか?
5.嫌われないために「どうするべきか?」を考えてしまっていませんか?
6.何かあるとすぐに自分のせいだと思っていませんか?
自己肯定感を高めるワーク1
2日目 過去を見つめなおす
1.どんな学校生活を過ごしていましたか?
2.中学・高校時代、ショックだった出来事は何ですか?
3.中学・高校で一番恥ずかしかった出来事は何ですか?
4.「目立ったこと」がきっかけで仲間はずれにされたことはありませんか?
5.失恋で自分を否定された気持ちになったことはありませんか?
6.進学や就職で自分を否定されたような気持ちになりませんでしたか?
自己肯定感を高めるワーク2
3日目 過去の家族関係を見つめなおす
1.家族との印象的な出来事は何ですか?
2.あなたのお母さんはどんなお母さんでしたか?
3.感情的なお母さんに振り回されていませんでしたか?
4.過干渉なお母さんにコントロール(支配)されていませんでしたか?
5.心配性なお母さんのことをいつも気にしていませんでしたか?
6.かまってくれないお母さんのもとで寂しさを我慢していませんでしたか?
7.怖いお父さんにすごく気をつかっていませんでしたか?
8.反抗期はありましたか?
9.家族からどんな言葉をかけられていましたか?
自己肯定感を高めるワーク3
4日目 自己肯定感を高める
1.最近、人から褒められたことを思い出す
2.自分の価値を瞬時に知る方法
3.自分の感情を素直に受け入れるには
4.自分で自分の味方になる
5.落ち込んだときに、自己肯定感を高める二つの言葉
6.どうしても自分を受け入れられないときは
7.一瞬で自分に自信をもつ方法
自己肯定感を高めるワーク4
5日目 自分のペースで人間関係を築く
1.他人とどう距離をとっていいのかわからない人へ
2.自分の感情を解放しよう
3.相手の状況を感情的に理解する
4.相手に感謝して気づきを学びを受け取る
5.「自分優先」と「相手優先」の選択肢を用意する
自己肯定感を高めるワーク5
6日目 敏感であることを強みにする
1.優しいことはコミュニケーションのアドバンテージ
2.頼まれたら断れない人が「NO」を言えるようになる方法
3.敏感さを活かして信頼関係をつくる
自己肯定感を高めるワーク6
7日目 自分が本当にしたいことを実現する
1.あなたが自分らしく生きるために
2.人間関係がギクシャクしてしまったら
3.すべての問題は自作自演
4.「結局何も変わっていない……」と思ったら
自己肯定感を高めるワーク7
エピローグ 8日目以降の過ごし方
要約:自己肯定感が低い原因
本書で紹介されている自己肯定感が低くなる原因は、大きく分けて4つあります。
1. 過去の出来事
赤ちゃんの頃は誰でも自己肯定感に満ち溢れています。これまでの人生のどこかで、自己肯定感が低くなってしまったり他人軸で生きるようになってしまったりした出来事があります。
多くの場合、思春期の人間関係や恋愛で傷ついた経験や、就職活動などで自分を否定されたように感じた経験などが、自己肯定感が低い原因となっている。
2. 家族関係
支配的な親、構ってくれない親、心配性な親、怖い親などとの関係から、人の顔色を常に伺ったり、期待や評価、親の感情などに敏感になってしまい他人軸で生きるようになる。
3. 他人軸
他人の期待や評価を気にして他人軸で生きていると、いつの間にか自分のことがわからなくなります。自分の感情や意見を出さないようにしているうちに、自分が感じている感情がわからなくなり、意見もわからなくなります。
4. 自己否定
他人のことばかり優先して、自分を蔑ろにすることは自己否定にもつながるので、自己肯定感が低くなる。
要約:自己肯定感を高める方法
本書で紹介されている自己肯定感の高め方で最も大切なことは「今の自分を受け入れて自分軸で生きる」です。
そのために、具体的には下記に取り組む必要があります。
- 人から褒められたことを素直に受け入れる
- 自分が持っている魅力を受け入れる
- 湧き上がってくる感情を認めて受け入れる
- 自分で自分の味方になる
他にも、自己肯定感を高めるための2つの言葉として「これが私だから」「これも私だから」の活用方法。自分軸で考えるための2つの選択肢、自分優先と相手優先という考え方。自分に⭕️をつけて、小さな変化を褒めてあげる重要性などを紹介されています。
各章の最後にはワークも用意されているので、自己肯定感を高めるためのワークに7つ取り組むことができます。
書評(まとめ)
「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」の内容を要約して紹介いたしました。
この要約記事では触れられていませんが、本を実際に読んでいくと様々な具体例が出てきます。その中には、あなたが何となく感じてはいるがまだ言語化が難しい気持ちと近いものもあるかもしれません。
また、本書の後半では更に、敏感な人がその強みである「人の気持ちがわかる」「人に優しくできる」「相手の感情を先回りできる」などを活かして行くことにも触れられています。
自分が持っている強みは、自己肯定感が低く他人軸で生きていると活かせないものです。「自分の強みがわからない」という悩みを持たれている方も、強みがないのではなく自分の魅力や良い部分を否定して、気づけていないことが原因になっているかもしれません。まずは自己肯定感を高めることで、自分の魅力や強みに気づいたりと様々なところに波及していきます。本書で紹介されている方法が多くの方の心の苦しみを喜びに変えていく役に立つと思いました。
特に「他人軸で生きている」敏感な人(HSPや繊細さん)が、自己肯定感を高めるためにおすすめの本です。
良かったらAmazonや書店でさらに詳しく確認してみてくださいね。
KEI