ビジネス書レビュー:どう伝えればわかってもらえるのか?部下に届く言葉がけの正解

こんにちは、OFFICE YourDesignの正木啓です。
最近読んだビジネス書の良かったところを紹介していきます!

今回読んだ本は、2020年6月に発売された新刊の

どう伝えればわかってもらえるのか?
部下に届く言葉がけの正解

吉田幸弘著|ダイヤモンド社

 

どんな人におすすめか

この本は主に部下を持つ上司や経営者向けに書かれたもので、部下に対してどんな言葉でどのように声をかけたら良いのかがすぐにわかる実践的なノウハウが満載です。

・仕事が遅い部下にどのように声をかければ、仕事のスピードを上げられるのか?
・ミスが多い部下にどのように声をかければ、ミスを減らすことができるのか?
・仕事を止めてしまう部下にはどのように声をかければいいのか?
・価値観が違うイマドキ部下にはどのように声をかければいいのか?

などのリーダーが持つ悩みが解消する言葉がけのフレーズや考え方がみっちり紹介されています。

 

私が特に学びになったところ

 

【悩み09】「時間がありません」と言って、言うことを聞いてくれない

という悩みの解決策として『何もしないタイム』を設けると仕事のやり方が変わるという方法がありました。

あえて何もしない時間を作って仕事に使える時間を減らすことで効率を上げるという逆転とも思える発想ですが「時間がないから成果を上げられないのではなく、時間がありすぎるから成果を出せないことの方がずっと多いのだ」という話も紹介されていて

これは部下に対する声かけやアドバイスとして効果的なだけでなく、私には部下はいませんが自分の時間の使い方を再度見直して『何もしないタイム』を設ける重要性にも気づかせてもらえました。

 

私の場合は個人事業主なので時間はほぼ完全に自分の裁量で決められます。だからこそ自分で何をするのか意識的に決めていかないとダラダラと過ごしてしまうことにもなりやすいのですが、逆にいつまでも仕事ばかりしてしまっている時もあります。(基本的に仕事が好きなので)

そんな時はあえて休みや遊びに行く予定をスケジュールに書き込んでいたのですが、この『何もしないタイム』を確保して仕事だけでなく遊びや趣味すらもしない時間を作ってみようと思いました。

 

【悩み21】メンタルが弱く落ち込んでいる部下に対して、どう声をかけていいかわからない

という悩みには『KPT』というフレームワークを使って、部下の仕事の良い部分を抽出し次にどう取り組んでいくのかを考えていくことができる方法や、落ち込んでいる部下のメンタルを回復させるためのフレーズを紹介していて

これも部下を持つ上司だけでなく、自分のメンタルを回復させたり仕事を改善するためにも使える方法です。
ちょっと笑ってしまったのが昭和・平成・令和のリーダーが使う励まし方の違いで、昭和のリーダーの声かけは懐かしいというか昔はこんな人いっぱいいたなぁ・・・と思いました。笑

ちなみにそれぞれの声かけフレーズはこれです。

昭和「何くよくよしているんだ、次に向かえ」

平成「たまたまタイミングが悪かったのだろう。切り替えて頑張れ」

令和「次は結果が出せるように振り返ってみようか」

「頑張れ!」なんかは基本的にもう禁句ですよね?

他にもたくさんの現場リーダーの悩みと解決策が紹介されていて、その多くは自分自身の仕事の改善にも使えるアイデアが満載でした。

 

まとめ

『部下に届く言葉がけの正解』という本のタイトルの通り、上司や経営者が部下に対してどのように声をかけたら良いのかがすぐにわかる本になっていますが、本書はそれだけでなく仕事の成果や効率を高めることができるノウハウが多数盛り込まれており、現在は部下がいないビジネスパーソンにとっても有益なビジネスノウハウが得られる本です。

また現在リーダーでなくとも、将来的にリーダーになりたいと思っている人にとってはリアルな悩みを知ることでリーダーとしての予習にもお勧めできる本だと感じます。

 

この本にご興味があれば、以下のリンクから目次などの詳細な情報も確認してみてくださいね。

どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解(Amazon)

 

それでは、またお会いしましょう!