起業準備で実際にやったこと5ステップ

これから起業を目指す方へ、わたしがやってみた起業準備の方法を5つのステップに整理しました。

会社員の時には全くやったこともなかったイベントやセミナーの開催、自分がこれから売っていく商品づくりやその売り方など実際にやってみたことで気づいたことや失敗も含めて詳しくご紹介していきます。

起業準備1.小さなイベントを開催する

カフェでお茶している

起業する半年くらい前から小さなイベントを企画して開催し始めました。

まだ会社員で平日の昼間は会社で働いていて沢山の時間は使えませんので、簡単な『朝活』をカフェで開催することにしました。

朝活は『起業準備のための朝活』という名前で、その名の通り自分を含めてこれから起業したい人たちが朝の時間を有効活用して情報交換したりやる気を高め合ったりする朝活です。

最初は自分で開催するよりも誰かが開催している朝活にいってみようと思ったのですが、その当時(2013年)は「大阪 朝活」でネット検索しても1、2件しか情報が出てこなくて、まだ世の中にほとんどないのであれば自分で作ってみようと思ってやり始めました。

 

会社で仕事をしていると色々な部署や役割分担があって、営業で外回りしている人もいれば事務員や職人など内勤の人たちもいてそれぞれ自分の役割を持っています。しかし起業するのであれば全て自分でやっていかなければなりません。営業経験がある人はわかると思いますが簡単に仕事をくれるお客さんなんてなかなかいません。

どうやってお客さんを見つけてどうやって買っていただくか?自分でイベントを開催するとお客さんを集客する必要がありますので、自分に売る力があるのかどうかを試すことができます。

注意
いくら良い商品を持っていても売る力(営業・マーケティングなど)がなければお金が入ってきませんので、これから起業したい方は何を売るか(商品・サービス)だけでなくどう売るかも考えておく必要があります。

 

起業準備2. 起業仲間をつくる

起業仲間たち

起業に限らず何事も新しいことに取り組んでいくときはわからないことだらけですので、独立起業という共通の目標に向かって一緒に進んでいく仲間の存在はめちゃくちゃ助けになります。

本やセミナーなどで学んだことや実践していることをお互いにシェアしたり、知っている情報を共有しあってわからないことを教えてもらったり、役に立つだけでなく一人で頑張るよりも楽しみながら前に進むことができます。

私の場合は『起業準備のための朝活』を毎週火曜日に開催していましたので、常に新しい情報や仲間が集まってくる状況が自然とできていきました。毎回5〜7名くらいの参加者でしたが色々な話を聞けて本当に楽しかったです。

会社の中にいると起業したいと考えている人はなかなかいません。もしいたとしてもごく少数でしょう。しかし外に出てみると起業したい人がたくさんいます。

どんどん外に出て行って起業したい人たちやすでに起業している人たちと交流していくことによって、独立起業というものが特別なことではなく周りのように自分にもできそうだとリアルに感じられるようになっていきます。

 

起業準備3. 仲間と協力してイベント開催する

セミナー会場

半年くらい小さなイベントを開催してノウハウを蓄積しながら会社を辞める日が近づいてきました。これからチャレンジする自分のビジネスがうまく軌道にのるように、何かもう少し大きなことを企画したいと思って仲間と相談して何百名かを集めるイベントをやってみようという話になりました。

いつも開催している朝活に頻繁にきてくれていた人たちは、自分でも朝活やカフェ会などのイベントを開催していましたので一人一人の集客力は大きくなくても主催者が5人いれば1人あたり20人のお客さんを集客すれば20人×5人=100人です。

イベントのWEBページを用意してFacebookやアメブロで記事を書きまくって紹介したり、チラシを作って交流会やセミナーなどで配布させてもらったり、イベントでは飲食物や占いなどのブース出店も募集して、メイン会場では数名の講師をお呼びしてビジネスセミナーをすることにしました。

その結果、主催者たちがそれぞれ集客したお客さん、ブース出展者さんが集客してくれたお客さん、セミナー講師に興味があってきてくれたお客さん、たまたまFacebookで見てきてくれたお客さんなど合計で250名くらいの人が集まってくれてイベントとしては大成功で、私たち主催者の名前も沢山の人たちに知ってもらえることができました。

 

起業準備4. 自分の商品・サービスを創る

商品

仲間と協力して開催したイベントの参加費は一人当たり3000円、料金を払って参加してくれたお客さんが200人くらいなので売上は60万円です。

しかし会場費・セミナーの講師へのお礼・集客に使った経費などを引いていくとマイナス一万円の赤字でした。イベント主催は自分自身の宣伝には効果的で、認知度が上がり影響力を高めてくれる一方で、実はあまり利益にはなりづらいという面があることにやってみて気づきました。

この時にはすでに会社をやめていましたのでお給料という毎月約束されている固定収入はありません。自分で稼がなければお金が全く入ってこなくなってしまいます。

 

仮にイベントの収益が0円であっても、そこに集まってくれた人の中から自分が取り扱っている商品が売れればその分は利益が上がります。例えば200人の10%(20人)の人が10,000円の商品を買ってくれていたら1日で20万円の売上がイベントとは別に入ってくる計算になります。

しかしわたしはまだその時は商品をしっかりと用意することができていなくて、せっかく沢山の人がイベントに来てくれたのに特になにも販売をしていませんでした。

KEI

今考えるともったいないなぁ・・・。

 

起業準備5. 売れる仕組みを作る

噛み合った歯車

普通の営業活動であれば一人一人のお客さんに商品を提案して回る必要がありますが、イベントやセミナーは沢山の人が集まりますのでその場でセールスをすれば効率的です。そう思ってこれまでイベント開催に力を入れて取り組んできましたが、闇雲にやっていても稼げないということが身をもってわかってきました。

これまで試行錯誤しながらイベントを開催してきましたが、最終的に売りたい商品を買いたいお客さんを集めなければ利益には繋がらないのです。

注意
沢山の時間と労力をかけて人を集めても、その後に売る商品がなかったりあっても売れなければ収入にはなりません。これまでやってきたことを踏まえて改善点を見出しながら、自分なりの売れる仕組みを作っていかなければ生き残ってはいけません。

 

わたしの場合は現在、デザイン制作・コーチング・講演が商品になっていますが、例えばデザイン制作であれば名刺やホームページ(WordPress)制作の仕事を頼みたいと思っている人はどんな人でしょうか?

ほとんどの場合、企業の経営者や独立起業したばかりの人たちです。ということは経営者・起業家が集まってくれるようなイベントをひらけば買ってくれる可能性のある人たちが集まります。さらに興味のありそうなテーマを絞り込んでいくと『自分でホームページを作るワークショップ』とか『売れる肩書き・プロフィールの作り方セミナー』という風になっていきます。

『自分でホームページを作るワークショップ』に来てくれる人たちは、ホームページが必要な人たちなのでその中から何割かは制作の依頼をしてくれるでしょう。(初めは自作するつもりでもやっぱりプロに依頼した方が早いしクオリティが高いと依頼してくれる方はけっこういます。)

 

これを簡単に5つのSTEPとして整理すると以下のようになります。

1. 宣伝告知活動(SNS・ブログ・ポータルサイト)

2. イベント:起業家交流会

3. セミナー開催:自分でホームページを作るワークショップ

4. 商品の販売:ホームページのデザイン制作

5. リピート:名刺などのデザイン制作

 

さいごに、完璧な準備はできない。

起業のためのマーケティング

会社員を辞めて実際に起業してみて、初めの1〜2年は売上があがらず苦労しました。しかしその間に開催していたイベントで知り合うことができた仲間やお客さんからのご縁によってたくさん助けられて事業を続けることができました。

KEI

正直なところ会社員の頃にもっと準備をしておいた方がよかったと思うこともあります。

しかしまだ起業を実際にしたことがない人にとって完璧に準備してから初めることはできないでしょう。起業してから気づくことが沢山あるからです。

初めはわからないことだらけでも人間には環境に適応して生き延びようとする本能があります。思い切って起業家の世界に飛び込んでみて新しい環境に適応していく方が起業家としての生き方が早く身につくかもしれませんね。

また奥さんや子供さんがいる方にとって起業という選択肢はさらにハードルが上がってしまうでしょう。安定収入がなくなってしまうので不安感から反対されてしまうかもしれませんし、実際に売上が上がらない時に生活をどうしていくのかは真剣に考えなければならないでしょう。

わたしも奥さんと子どもが二人いるので生活を守っていく責任がありますが、楽しく自由に起業家ライフを楽しんでいますよ。

この記事がこれから起業したいと考えている人のお役に立てば幸いです。
いつかあなたとお会いできる日を楽しみにしています。