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対人関係がうまくいかない人に学んで欲しい古武術の3つの考え方

正木 啓

古武術を学び始めて5年ほど経ちました。

身体の動かし方を学び上達を感じられることがすごく楽しいのですが、古武術からの学びはそれだけでなく、普段の対人関係にも応用ができる奥が深いものだと感じています。

この記事では、古武術を学ぶ中で気づいた対人関係のコツというテーマで情報をまとめました。師匠のJunさんが解説してくださっている動画も紹介していますので、実際の身体の使い方を見ながらあらゆる状況にも即座に対応できる意識の在り方を知るきっかけになるでしょう。

今すぐに使えるノウハウではありませんが、抽象度が高く色々なことに応用できるので、仕事でもプライベートでも役に立ちます。職場などの対人関係にストレスを感じていたり、コミュニケーションのコツや身体の使い方に興味がある方へ参考になれば幸いです。

職場の嫌な奴への対処「圧を受け入れて…」

仕事の対人関係であれば相手からの言葉や行動(武術であれば蹴りや突きなどの攻撃)を受けるとき、そのエネルギー圧を感じながら受け入れるのがコツです。

まずは相手にしたいことをやらせてあげる。

しかし、もちろんそのままでは自分が攻撃をもろに食らってしまうので、途中まで受け入れながらほんの少し受け流して軌道をそらします。

これによって、必要最小限のエネルギー消費で相手の攻撃を食らわずに済み
軌道をそらされた相手は体勢を崩したり、良いポジションをキープできなくなります。

また途中までは自分のやりたいことが出来ているので、達成感や満足感を感じられる直前に肩透かしを食らわされるような状況になります。

職場の嫌な奴からの攻撃に対してあからさまな攻撃で返したり、力対力の防御方法をとってしまうと、力(ディベート力)の強い方や質量(体格)が大きい方(仕事の場合であれば立場が上の方)が基本的に勝ちます。

力が弱くても(力を使わなくても)身体が小さくても(立場が弱くても)、相手の攻撃を効率的にかわし安全なポジションを維持し続けるには、攻撃に対してまずは受け入れるというのがコツになります。

実際に武術の稽古からその動きを見ていきましょう。

いかがでしょうか。

相手から肩を押されるのを受け入れていなしながらスムーズに無力化しています。(無力化されているのが私です笑)

武術の場合では、考え方を知っているだけでは役に立たず実際に身体を使ってできるところまで身についていないと役に立ちません。相手から攻撃を受け入れつつ軌道をそらして受け流すのは言葉では簡単ですが、実際に相手から攻撃を受けたときに冷静にそのようにできるかが問題です。

 

対人関係の長期戦に疲れない立ち回り方

相手からの攻撃をかわす時も自分が相手を攻撃するときも、自分自身の力は極力使わずに相手の力と場の力を利用することでエネルギーをムダに消費せず常に万全の体制を維持します。

スポーツ化された今の格闘技では、リングの中に1対1で制限時間も決められているので、100%相手のみにフォーカスして戦うことができますが

昔のお侍さんが戦いに行く合戦では相手が何人いるのか、いつまで戦い続けなければならないのかわかりません。目の前の相手にばかり集中していたら、横や後ろからやられてしまう事もあるでしょうし、遠くから弓矢が飛んでくるかもしれません。リングの上ではないので雨が降ってくるようなこともあるでしょう。

終了時間や倒せばいい相手の数がわかっていれば、そこに全力を注いでもかまいませんが、昔の場合はいつまで戦えばいいのかわからないまま戦い続けなければならないので、自分の体力が尽きてしまえば死が待っています。

だからこそ、エネルギー消費を最小限に抑えながら、攻撃してくる目の前の相手だけでなく全体を見渡して動けなければならないのです。

力を使わない身体の使い方(受け身の方法)を解説した動画です。

仕事の対人関係も長期戦になりますので肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまわないような、力を抜いた立ち回り方を模索する必要があるのではないでしょうか?
職場の人間関係がイヤになって転職したとしても、そこでもまた人間関係の課題はやってくる事が多いので、人と接していても疲れない立ち回り方を身に着ければ一生役に立ちます。

戦場でもない限り現代の社会では命まで奪われることはありませんが、エネルギー消費の少ない効率的な身体の使い方を身に着けておくことは、仕事をしていても運動をしていても疲れにくく健康的な心と身体を作れるので、人よりも多くの仕事や趣味の時間を楽しむことができます。

 

自己中心的な心と身体運動の関連性

私たちの心のクセと身体のクセには関連性があります。
自己中心的な人はそのような意識が現象化して言葉や態度に表されますが、身体運動からもそのクセを読み解くことができます。

現代の格闘技と古武術との最大の違いは、一軸の運動と二軸の運動にあると思います。

一軸の運動とは身体の真ん中(センター)を意識した運動で、私たち現代人のほとんどがこの動きをしています。それに対して二軸の運動とは真ん中(センター)を意識するのではなく、左右の二つの軸を意識した運動です。

昔の二軸の運動がかろうじて残っているのが相撲やお能の世界で、この二つは基本的に手と足と同じ側を同時に出しすり足で前に進みます。「なんば歩き」という言葉を知っている方もいると思いますが、そのような動き方が二軸の運動です。

 

二軸で行う膝行(ひざゆき)を解説した動画はこちらです。

昔のお侍さんは殿様の前で立って歩くと「頭が高い!!」と怒られたので膝行で移動する必要がありました。この膝行を一軸運動でやろうとするとものすごく大変ですぐに疲れてしまいますが、二軸でやると全然疲れません。

 

一軸と二軸この二つで何が違うかというと、一軸は自分中心になりやすく二軸は相手中心になりやすいという所かと思います。

海外で様々な国の身体意識を研究してきた師匠のJunさん曰く、一軸は大陸の民族で二軸は海洋民族ではないかという話でした。

海洋民族は海の上で船に揺られるので、左右に揺られながらバランスを保てる二軸の方が効率がよくて、大陸の方は地面が動かないのでどっしりと真ん中に一本柱があれば大丈夫だからだという考え方です。

一軸(大陸)の人たちは自己主張が強く自分の権利をはっきりと要求しますが、二軸(島国日本など)の人たちは自己主張をほとんどせず自分よりも周りの目を気にします。

このように、身体の動きは精神性や民族性とも密接につながっていて
人間関係やコミュニケーションにおいて大切なポイントとしては

・自分中心になっていないだろうか?

という事をチェックしてみることかと思います。

特に自分の主張が正しくて相手が間違っていると思ったときに、攻撃的になってしまう人がどこにでもいますが正義は悪を生み出しますので、昔は二軸で生活していた日本人の「和を以て貴しと為す」考え方を蘇らせてもらえたらと思います。
また「武」という字は矛を止めると書き、相手からの攻撃を止めて場に秩序をもたらすものでもあります。理不尽な攻撃や暴力による混乱を止め平和な状態を維持するのが本来の武の在り方だという事です。

参考に「武」という漢字についてより詳しい説明を引用します。
中国大陸の武と日本の武は全く解釈が異なっていて面白いです。

「武」とはどういう意味の漢字?

「武」の漢字の意味は、古くから「戈(ほこ)を止める」という文字から来ていると解釈されてきました(特に日本武道界で…)。だから「平和にしないといけないよ!」という意味ですね!しかし、もともとの中国語の意味からするとこれは、間違いなんです。

画像3を拡大表示

「武」は戈(ほこ)と「止」の合字です。古代中国では「止」は象形文字で足首を表しています。
なので意味は「歩む」になるんです。
なので「武(Wo)」は「戈を背負って一歩前へ進む」という意味となります。
日本人は「武(Bu)」の文字を初めて見た時、戈と止の合字なら戈を止める、つまり軍備力(戈)で戦争を未然に防ぐ、平和や秩序を作る意味なのだろうという事になり、自分達の言葉(縄文語=大和言葉)でいう「BU」の音を当てたというわけです。

天地とつながり必然を為す 平和のための武術「天手」=巴紋の真意= より引用

 

古武術 天手Amanteについて

(写真は天手の道場の1階にあるCafe天人)

コンセプトは「天地とつながり必然を為す平和のための武術」

二軸の身体運動を修練することで、自分中心の願望達成ではなく場のための必然をなす人を育てることが主な目的です。

武術的な稽古をしますので、結果的に身体が柔らかく健康的になったり、精神的にも強くしなやかになっていきますが、本当に大切なのは今の時代自分が置かれた場所で何をすべきなのかがわかることです。

正木 啓

その学びのごく一部ですが、対人関係のコツも身についてくることを実感しているので紹介させていただきました。

JunAmanto 公式NOTE

古武術の師匠JunさんのNOTEです。
こちらでは古武術や身体に関することだけでなく、ハリウッド映画のネタバレを超えたネタゴエ解説・防災に役立つノウハウ・社会情勢の裏側など、大手メディアからは得られない様々な情報を入手することができます。

https://note.com/junamanto

天手のカテゴリー記事:https://note.com/junamanto/m/m772885300d8c