わたしは管理職をしていた時にスタッフの1人がうつ病になってしまい、職場復帰させる事が出来ずほとんど何も出来ないまま辞めていってしまったという経験があります。
その実際の経験から学んだことを記事にまとめました。
スタッフも上司も苦しい状況になってしまう
そのスタッフはうつ病だとわかって休職している時に、会社の近くまで来てもらってこれからのことを話し合ったことがあるのですが、そのスタッフは会社の建物の前まで来ているのに心が苦しくて建物の中にはどうしても入れないということだったので、近くのカフェで話すことにしました。
そのスタッフの心はきっとボロボロに傷ついてしまっていて、上司と話に来るだけでも苦しかったと思います。わたしはそんな状況を目の当たりにして、すぐに仕事に戻ってくるのは無理だろうと判断して仕事の割り振りを検討することにしました。
しかし1人が急に抜けてしまった分、他のメンバーの仕事が増えて、しかも大抵給料は増えないので不満もつのってきます。上司自身の仕事も増えてもいそがしいので1つ1つの問題にしっかり向き合って対応できるだけの時間も心の余裕もない。
そんなこんなで他のメンバーも連鎖的に辞めていってしまったり、ギクシャクしてあまり雰囲気のよくない職場になってしまった苦い経験がわたしにはあります。(その後わたしもメンタル不調になりました)
過度なストレスは、人財不足のリスクにつながります
大企業ではストレスチェック制度の義務などもあり、職場のメンタルヘルスへの取り組みがある程度考えざるを得ない環境ができてきているのですが
早急なメンタルヘルスへの取り組みが必要なのは、むしろ中小零細企業の方ではないかとわたしは考えています。
なぜならわたし自身の管理職時代の経験でもありますが、数名で仕事をしているチームの場合ひとりあたりの業務範囲や責任はかなり多岐にわたり、たった一人抜けるだけで大幅な戦力ダウンになってしまうからです。
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小さな会社・お店こそメンタルヘルスに取り組もう
たとえば4名で仕事をしていたとしたら、1名が過度のストレスによってメンタル不調もしくはうつ病などになってしまい、仕事を離職しなければならなくなった場合25%の戦力が失われてしまう事になります。
ただでさえ人手不足のこのご時世に貴重な戦力が失われて、さらに残ったメンバーの士気にもネガティブな影響を与えてしまう可能性が高いのでたった一人のメンタル不調から会社を揺るがす問題に発展してしまう危険性もあるのではないでしょうか?
メンタル不調になってしまったスタッフ本人の人生にとっても大きな損失となってしまうので、スタッフにとっても会社にとってもメンタルヘルスへの関心を高めることが必要な時代になっているのではないかと思います。
この記事が仕事のストレスで心が苦しい方や、メンタル不調のスタッフが職場にいるリーダー職の方のお役に立てば幸いです。
それでは、またお会いしましょう!