自己肯定感が低いと、恋愛関係においてうまくいかないことがよくあります。
この記事では、自己肯定感が低い人々が恋愛において直面する問題の理由を探り、その傾向を理解し、克服する方法を紹介します。
自分を大切にできないことや、相手からの愛を受け入れられないこと、そして自分自身と向き合うことの難しさなどに焦点を当て、具体的なアドバイスを紹介します。
また、自己肯定感を高める方法や、恋人の自己肯定感をサポートする恋愛術についても探求します。自分自身との向き合い方を変え、良い恋愛関係を築くための鍵を手に入れましょう。
悩むひと
KEI
・パートナーとより良い関係を築くヒントが得られる
・自分や恋人の自己肯定感を高める方法がわかる
Contents
自己肯定感が低いと恋愛で苦労する理由
自己肯定感が低い状態で恋愛に取り組むことは、さまざまな難しさを伴います。その主な理由を以下に紹介します。
自分を大切にできないから
自己肯定感が低い人は、自分自身を十分に大切にできない傾向があります。
自分を愛して尊重することが難しいため、相手にも同じように大切にされることを期待しにくくなります。自分自身の価値を低く見積もっているため、「こんな自分が愛されるわけがない」などと考えてしまう事があります。
これが、健全な恋愛関係の形成を妨げる理由の一つです。
相手の愛情を受け入れられないから
自己肯定感が低い人は、相手からの愛情を受け入れることが難しいことがあります。
自分を受け入れられないため、相手からの愛情を信じられず、無意識的に心に壁を作って距離を置いてしまうことがあります。これが、パートナーシップの発展を阻害する可能性があります。
自分と向き合うのが怖いから
自己肯定感が低い人は、自分自身と向き合うことを避けがちです。
自分の内面に目を向け、自分を知ることが怖く感じられるため、恋愛関係の問題を解決することが難しくなります。このため、パートナーとの関係修復や自己成長が妨げられることがあります。
自己肯定感が低い人の恋愛傾向
自己肯定感が低い人々は、恋愛において特定の傾向を持つことがあります。以下でその主な傾向を紹介します。
相手にものすごく優しい
自己肯定感が低い人の多くは、人間関係の葛藤や心の苦しみを知っていますので、恋愛の相手に対して非常に優しいことがあります。
しかし、これが行き過ぎると自分を過度に犠牲にすることにつながり、健全な関係を維持するのが難しくなります。自分の感情や自由な時間を犠牲にしてまで相手に尽くしてしまうことがあります。
自信が無いゆえにプライドが高い
逆に、自己肯定感が低い人は、自信が無い分、プライドが高くなることがあります。
恋愛においても、自分から相手に頼ることが難しく、プライドを傷つけたくないあまり、強がってしまい、弱い自分を認めたくないという感情を抱えることがあります。
愛情の試し行動をしてしまう
自己肯定感が低い人は、自分が本当に愛されているかどうかを確認しようと、愛情の試し行動を取ることがあります。
例えば、急に相手を拒絶するような言動をとったり、LINEを無視して音信不通になって相手に心配をかけたり、いわゆる「メンヘラ」になってしまいます。
これは相手にとって混乱や心理的な負担を招くことがあり、恋愛関係に不安定さをもたらす可能性が高いでしょう。
承認欲求が強く恋愛依存してしまう
自己肯定感が低い人は、他者からの承認や愛情を強く求める傾向があります。
そのため、相手に依存し、恋愛関係が過度に重要視されることがあります。例えば、常にLINEで連絡を取り合っていないと気が済まなかったり、相手が何をしているのかいつも詮索するような言動を取ってしまいます。これも健全な恋愛関係を損ねる可能性があります。
自己犠牲的に尽くして利用される
自己肯定感が低い人は、相手に対して自己犠牲的に尽くすことがあります。
それ自体は悪い事ではありませんが、パートナーが不誠実な人物や、恋人を利己的な欲求のために利用しようと考えている人物の場合、特に要注意です。
自己犠牲的な愛情を相手に利用されたり、不均衡な関係を生み出すことがあります。自分の価値を過小評価し、相手の価値を過大評価する傾向があるので、相手の人間性を見誤る事もあります。
自己肯定感とは何か？
自己肯定感について理解することは、恋愛においても重要です。
自己肯定感とは、自分自身を肯定し価値を認めている心の状態です。自己肯定感が高い人は、自分を受け入れることができ、自信を持って人間関係に臨むことができます。
一方、自己肯定感が低い人は、自分を否定し、自己評価が低い傾向があります。このため、恋愛においても自分を愛し、相手からの愛情を受け入れることが難しくなる傾向があります。
自己否定と自己肯定について
自己否定とは、自分を貶め、自分を受け入れずに否定することです。
自己肯定感が低い人は、自己否定の傾向があり、自分の価値を下げるような考え方の傾向や、心の声（セルフトーク）を持っていることがあります。
一方、自己肯定感が高い人は、自己肯定の力を持ち、自分を受け入れることができます。恋愛においても、自己肯定感が高い人は、自分を愛し、相手にも愛される能力を発揮しやすいと言えるでしょう。
筆者の簡単な自己紹介
ここで、筆者の簡単な自己紹介を行います。
KEI
主な活動内容は、NPO法人を設立して、子ども（中高生）向けの自己肯定感を高める教育プログラムを開発し、年間10回程度のワークショップを開催して、これまでにのべ800名以上の子どもたちにプログラムを提供しています。
また、わたし自身も自己肯定感の低さに苦しめられてきた当事者として、親子関係やパートナーシップ、職場での人間関係など、様々な問題に直面して、もがきながらたくさんのことを学んだり、人からの助けをもらって解決してきました。
心理学とコーチングの専門的な知識と長年の経験を活かして、自己肯定感が低い人を人間関係の悩みや、心の苦しみから解放するために役立つ情報を発信しています。
低い自己肯定感を高める方法
自己肯定感を高めることは、恋愛においても重要です。幸せな恋愛関係を築くために、自己肯定感を高める方法をいくつかご紹介しましょう。
良かったこと日記をつける
自己肯定感を高めるためには、自分の良い面や成功体験に焦点を当てることが大切です。
毎日の生活で、自分が達成した小さな成功や嬉しい出来事を記録する「良かったこと日記」をつけてみましょう。
スケジュール帳や日記帳、スマホアプリなどを活用して、毎日の負担にならないように、なるべく簡単な方法で記録してください。「良かったこと」を思いつかない場合は無理に書く必要はありません。また記録することを忘れてしまっても、次の日から取り組めば大丈夫です。
良かったことを見つけようと、意識的に探すことで、自分自身のポジティブな側面に注意を向け、自己肯定感を少しずつ高めることができます。
その他の方法
自己肯定感を高めるためには、さまざまな方法があります。
詳細な情報や具体的なテクニックについては、以下の記事で実践的なアドバイスをご提供していますので、ぜひ参考にしてください。
自己肯定感を高める５つの方法とワークをメンタルコーチが徹底解説
自己否定をやめる方法
自己肯定感を高めるためには、自己否定的な心のクセ・習慣をやめることが不可欠です。以下では、その方法について説明します。
人間関係や周りの環境を変える
自己肯定感を向上させるためには、人間関係や周囲の環境を見直すことが重要です。
例えば、他者を否定的に見る上司や指導者などがいる人間関係から距離を置いたり、人間関係が良好で居心地が良く、ポジティブな影響を受けやすい環境に身を置くことが、自己否定的な考え方を減らし、自己肯定感を育む一助となります。
自分の心のクセ・習慣を変える
自己肯定感を高めるには、自分の心のクセや習慣を見直し、肯定的な方向に変えることが必要です。
ネガティブな心の声（セルフトーク）をポジティブなものに置き換えたり、自己の内面を観察する習慣を取り入れることで、これまで無意識的に繰り返していた、自己否定的なセルフトークに気づいて、変化していくことができます。
これは、文章で書くと簡単に見えてしまうかもしれませんが、実際にはかなり難しい作業になります。恋人との関係がこじれたり、感情的になった時に、自然と湧いてくる心の声を客観的に観察するのは至難の技でしょう。自分と相手とその状況を俯瞰してみる「メタ認知」の力も必要になります。
恋人の自己肯定感を高める恋愛術
恋愛において、相手の自己肯定感を高めることは、健全な関係を築く鍵となります。以下では、恋人の自己肯定感を高め、幸福な恋愛を育む方法を紹介します。
スマホよりも恋人に心を向ける
現代人の多くは、スマートフォンやSNSに過度に時間を費やすことがあります。
しかし、恋人と時間を共に過ごしている時に、相手よりもスマホばかりを気にしていると、相手は自分のことを大切に思っていないと感じてしまうでしょう。
恋人に対して注意を向けることは、あいての自己肯定感を高め、関係を強化する重要な要素です。デートや会話の際には、スマホを置いて、相手に気持ちを向けましょう。相手が大切に思われていると感じることで、自己肯定感が向上します。
ちなみに、筆者の場合は、妻がスマホ依存症なので、話をしたい時も常にスマホやタブレットを見ていて、悲しい気持ちになります…
アドバイスせずにただ話を聞く
恋人が悩みや問題を抱えたとき、適切なアドバイスをすることも大切ですが、時にはただ話を聞くことが相手の自己肯定感を高めます。
共感し、理解の意思を示すことで、相手は自分を受け入れられていると感じ、自己肯定感が向上し、信頼関係も深まります。
自分のことも情報開示する
自己開示は相手との信頼を築く重要なステップです。
自分の状況や気持ちを率直に伝えることで、相手も同様に伝えやすくなります。お互いが素直に自分を表現できる関係は、自己肯定感を高めるのに助けになります。
価値観の違いを認め押し付けない
恋人は個々に異なる価値観を持っています。
お互いに相手の価値観を尊重し、自分のものを押し付けないことが重要です。相手が自分らしさを尊重されていると感じることで、自己肯定感が向上します。
女性のバイオリズムを知る
女性の身体的なバイオリズムや感情の変化を理解しておくことは、恋愛関係において非常に重要です。
あなたが女性の場合は、ご自身の体調と感情の変化。あなたが男性の場合ならパートナーの変化を、知識として知っておくことで、変化に気づき対処しやすくなります。
具体的には、女性は月経や満月の周期によってかなり体調も感情も変化することがわかっています。パートナーが不安定になっている時こそ、その状態に理解と配慮を示すことは、信頼感を築く一助となります。
恋愛はしなくても良いもの（自説）
最後にわたしの個人的な意見を紹介します。
KEI
人によっては、恋愛は無くてもかまわないし、無くても幸せに生きていくことができると考えています。
特に年配の世代には、恋愛は人生になくてはならないもので「恋愛をしないなんてバカげている！もったいない！」というような考え方を持っている人もいますが、本当にそうでしょうか？
確かに、恋愛は多くの喜びや幸福感を得ることができますし、人と向き合うことで自分自身とも深く向き合って、今まで気づかなかった自分を発見したり、内面的な成長のきっかけにもなると思います。
しかしながら、その喜びや幸福感が長くつづく可能性は極めて低いわりに、パートナーに対して相当なエネルギーと時間を費やす必要があるので
恋愛以外にやりたいことがある人や、恋愛に対してそれほど価値を感じていない人にとっては、人生に必ず必要なものとはならないでしょう。
また、恋愛以外でも人は内面的に成長することができます。仕事など自分が極めたいことに打ち込んだり、新しい考え方や知識を学ぶことで、自分を磨いていくこともできます。
もちろん、恋愛をしたい方はした方が良いと思いますが、そう思えない方は無理して恋愛する必要はありません。ご自身の正直な心の声を聴いて判断されるのが良いでしょう。
まとめ：自己肯定感の低さと恋愛について
この記事では、自己肯定感の低い人が恋愛において直面するさまざまな困難や傾向について詳しく説明しました。自己肯定感の低さが恋愛関係に与える影響を理解し、健全なパートナーシップを築くために知識を活用しましょう。
要点のまとめ：
- 自己肯定感の低い人が恋愛で苦労する理由として、自分を大切にできない、相手の愛情を受け入れられない、自分と向き合うのが怖いという要因が挙げられます。
- 自己肯定感の低い人の恋愛傾向として、相手に過度に優しい、自信が無いがためにプライドが高い、愛情の試し行動をしてしまう、承認欲求が強く恋愛依存してしまう、自己犠牲的に尽くして利用されることがあります。
- 自己肯定感とは、自分自身を肯定し、価値を認めている心の状態を指します。自己肯定感が高い人は、自分を愛し、他者からの愛情を受け入れる能力があります。
- 自己否定と自己肯定についての認識を深め、自己肯定感を高めるための方法やアプローチを採用しましょう。
- 恋人の自己肯定感を高めるための恋愛術として、スマホよりも恋人に心を向ける、アドバイスせずにただ話を聞く、自己開示を行う、価値観の違いを尊重する、女性のバイオリズムを理解することが重要です。
- 自己否定的な心のクセや習慣を変えるために、人間関係や環境を見直し、ポジティブな方向に変化させることが必要です。
自己肯定感に関する参考書籍
自己肯定感に関する知識を深めたい方に、おすすめ書籍を紹介します。
自己肯定感に関するオススメ記事
文中でも紹介しましたが、以下の記事ではさらに詳しく「自己肯定感を高める方法やワーク」などを紹介しています
自己肯定感を高める５つの方法とワークをメンタルコーチが徹底解説 これらの情報が、あなたのより幸福な恋愛と充実した人生のお役に立てれば幸いです。
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